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SIGNのポリシー、オーダーメイド家具の魅力

あなたと、あなたをとりまく環境を
肖像画を描くように、一つの家具で 描き出す作業
それが、僕が考える オーダーメイド家具の製作です

作品一覧/リビングカテゴリーに、「オーディオラック K」をアップしました。


明日と明後日は近くの保育所で木工教室をする。
その材料を準備した。
さて、どんなことになるだろうか。
今までに子どもからお年寄りまで一緒に参加してもらう授業はしたことはあったけど、5歳児だけとか4歳児だけというのは初めて。
当初話を持ちかけた時は、せめて一番年長の5歳児クラスだけのつもりだったのが、ぜひ4歳児クラスでもやって欲しいという先生のリクエストがあって、やることに。
たった1歳の違いとはいえ、この年代における1年の差というのは大きい気がする。
内容は同じものでも、導入の話や作業の説明や声のかけ方なんかは変えた方がいいのだろうか。
また、5歳児は11人だけど、4歳児は18人。より難しそうなほうが人数が多いというのは大丈夫かな。
自分で言い出したことではあるけど、彼等の前で喋ることを考えていると妙に緊張してきた。大人なら100人でも大丈夫なのに。

ウッドワークス


朝から小物をいくつか発送する準備をした。
ひとつは神奈川へ、ひとつは埼玉へ、もうひとつは山口へ。
在庫を持っていればこういうこともできるんだと思った。
オーダーが少ない時は在庫を増やしていこう。そうすればイベントにももっと参加できるし個展もできる。
こないだ訪ねた木工家の人は年間5、6回は個展をするという。それを軸にオーダーの仕事をしているので、個展をしないでやっていくことなんて想像できないと言っていた。
まさにその状態がSIGNの現状。
スタイルを確立させるためにもやはり個展は重要だと思う。
来年こそは。やるぞ。

午後から大学の授業で、今日は提出課題の説明をした。
今まで延々ほぞ組みの練習をしてきた彼等に、デザインの自由を宣言した。
一応見本となる基本のデザインは僕が図面を書いたものを渡してあったが、それは図面の見本であってオリエンテーションの資料であって、提出するスツールは各自オリジナルのデザインを考えて良い、と。
その課題説明の後も授業としてはほぞ加工の練習をするようにと言ったのに、スケッチブックを広げて、もしくはプリントの裏にラフスケッチを描くのに夢中になる学生が何人もいた。
やっぱりみんなデザインしたかったんだね。
しかし思惑どおり、ちゃんと構造は角材を用いた框組みをベースにみんなスケッチしていたから、よしよし。

誰が作ってるのか


半年くらい前に問い合わせがあり、テレビ台を注文していただいているお客さんから、プレイステーション用の箱を作って欲しいと依頼があった。

肝心のテレビ台のほうは次に出る薄型テレビの新製品を買う予定をされていて、それに合わせたものを作って欲しいという事だったのだが、その発表が遅れているのでなかなか取りかかれないでいる。
テレビの購入と同時期にテレビ台の製作をして欲しいというのもお客さんの要望だった。

メーカー側の製品開発が震災後遅れているのも確かだろうし、タイの水害によって部品の供給が滞っている事もあるだろう。
組み立ては中国らしいが。

当たり前のように日本の電器屋さんで売られて日本人のお茶の間の主役となるテレビも、材料から製品になるまでにどんな人の手を経てどれだけの距離を旅するのかと思うと、なんだか切なくなる。
僕らが生活するために言わば同居している物たちも、ここに至るプロセスを知れば決して選ばないものもあるだろう。
新製品が出ない事に怒りたい人は誰に怒るの。
企業?メディア?社会?国?日本?タイ?中国?日本人?外国人?水害?天災?人災?時代?それとも、電器屋さん?

今日作った箱は、ソニーのプレイステーション3用の、上にファクス付き電話を置くための台となる箱だった。

新生活を人に聞く

今日から11月で、それで何かが変わるというものでもないと思うけど、朝から不思議な予感がして衝動的に数人の知り合いに電話をかけていた。

そのうち会えたのは4人。

朝から出かけて、僕としては珍しく家にまで押しかけたり。走り回って人に会う。人に会う。

これは心境の変化なのだろうか。自分でも分からない。しかし、多分今月はそんな今までならイレギュラーな出来事がたくさん起こりそうな予感。

やつは道理と答えた

プロップスフェスティバル7を終えた翌日。

今回このイベントは色んな意味を含んでいた。
震災の事、原発事故による放射能汚染の事を、僕らなりに考え行動しようというのが全体のテーマだった。
脱原発や国民投票に関する運動に参加したメンバーもいたし、選抜隊を編制し実際に福島へ行き、現地の福祉作業所や保育園を回ってワークショップを開いたりもした。
その報告やそれにちなんだ会場設営と展示物を個人の作品制作と同時進行で準備していく中で、メンバーそれぞれがこれらの問題とどう向き合っていくのかを考えたと思う。

どんなに無関心な姿勢をとろうとしても、日本はやはりそういう国になってしまったのだし、じゃあ自分はどうするのかと考えるために知るべき事を知り、そして、やっぱりこの国で生きていかなくてはならない。
それは楽観視でも悲観視でもなくて、誰かを応援したり誰かを批判したりする事でもなくて、自分で選択する事だと思う。
知りうる事はすべて自分の身に起こっている事なんだから。

午前中、車に積みっぱなしだった荷物を下ろし、在庫は在庫としてまた陳列する。
イベント後半が雨で、その中での撤収作業による疲労が少し残っていて、できれば今日は休みたい気分だったが午後からは大学で授業だった。
大学は先週に学祭があり、その後というのは学生によっては放出したエネルギーに見合う休暇を取る奴もいて、今日は欠席者4名。
出席していた学生にも疲れた空気が漂っていたので、前半少し話をした。
前回の茶話会で話した「理想」について。
「理想」とは個別的概念であって、デザインもまたしかり、と。

料理用ヘラ、29本29種類


プロップスフェスティバルに出展用の「料理用ヘラ」木製ターナーができた。
値段は2,500円から5,000円で販売する。

何気ない日常の道具だけど、そっと愛着を持たれるような物であって欲しい。

SIGNの写真茶話会27を開催します。
今回は久しぶりに表現講座の前半にワークショップをしたいと思います。
参加される方はデジカメを持ってきてください。

11月5日(土)

11:00〜12:00 カメラ茶話会(無料)
13:00〜17:00 表現講座(参加費2,000円、定員7名)

午前はカメラ茶話会となっていますが、表現講座の希望者が多い時は午前にも振り分けたいと思います。

カメラ茶話会は、カメラ自慢、腕自慢、裏技自慢など意外と技術が身につくかも。
作品そっちのけでカメラの話で盛り上がりましょう。
初心者の方にも、カメラに関する疑問質問相談に答えます。

写真茶話会ってなに?という方は「教室のご案内」をごらんください。

お問い合わせ、参加予約はメールにてお願いします。sign@norioyuasa.comまで。
※その際、午前(カメラ茶話会)か午後(表現講座)どちらを希望されるか明記してください。どちらとも受講することもできます。

お料理用ですがアートです


全部で29本のヘラの柄を削り終えた。
自分に課した課題はすべて違うということ。
基本のデザインだけスケッチして決めて、型板もゲージも作らずフリーハンドで成形し、実際に触れて確かめながら微調整の加工をした。
これだけの数を作るとだんだん形状による性格が分かってきた。
もちろん人によって手の大きさや指の長さも違うし、数値的な寸法を変える事はそれに合わせることだと最初は思っていた。しかし、各断面の径や曲面のアールによって、そのヘラの用途すら方向付けてしまうような感触の違いが生じる事に気が付いた。
工業デザインを勉強すれば理論としてあることなのかもしれないが、僕が大学で学生に教えていることと同じように、僕はそれを足の裏から感じてしまった。

あるものは力を込めた作業に向いており、あるものは繊細な作業に向いている。
一時期流行った人の手が握る形にえぐったようなデザインではなく、断面の形状は円でありシンプルなテーパーの棒である。
関数に表せばきっと前者よりずっと簡単な数式になるだろうその形状に、人の手はより多くの情報を読み取ることができ、感じるのだからすごい。
人に寄り添うデザインとは、まず人間のデザインを知る事だと誰かが言った。

どの人のためにも

今日は一日中旋盤を回していた。
プロップス用に作り始めた料理ベラ。専門用語ではターナーって言うらしい。
その柄の部分を旋盤加工して作っている。
何気ないものをちょっとプレミアムなものにしたくて、1本1本それぞれ少しずつ微妙に握り心地を変えている。自分に合うものを手のひらで確かめながら探す楽しみを感じて欲しい。

そして夕方に、この近くにある保育所に行ってきた。
知り合いの先生を通じて、そこで木工のワークショップをさせてもらおうとお願いしてたのだ。
今日はそこの主任先生を交えての打ち合わせだった。
内容について説明しようと完成品のサンプルや素材等を用意して持っていったのだが、僕が行く前から承諾する事は決まっていたみたいで、説明をする前に是非やってくださいと言われた。
プレゼンする気で行ったのに、まあそれでよかったのだけれど。実施は11月に決まった。
実はこのワークショップは、僕が入院したために行けなかった福島の保育園のために用意していたものだった。
行けなかったのだからやらなくてもいいことかもしれない。
今となっては色々後付けで理由は考えられるけど、でもやろうと思ったからやるのだ。

ここ数日いい天気だった


ここ数日にあった事をひとまとめ。

写真茶話会は最終的に3名の参加者で一人は大阪芸大の写真学科3回生だった。いくつかの賞をとり、作品もそれなりに評価されている学生が僕に何を求めて来るのか。
難しいテーマだったが、これから彼女はどのようにそれと向き合っていくのだろうと思う。
もう一人は一年くらい通っている女性。今回の写真で方向性が見えてきた。このまま追求すれば良い作品ができそうだ。

日曜日にはある百貨店の人が訪ねてきた。新しくできるフロアの企画を任されている方で、出展のお誘いだった。
それに応えるには作る方向性も売り方も変えていく必要がある。自分の仕事にそんな可能性があるのか、よく考えてみようと思う。

Salt & Uribossaのニューアルバムが現在レコーディング中で、そのアルバムのジャケットをまた撮影させていただく事になった。
録音済みの分を少し聞かせていただき、イメージする。
久しぶりのカメラマンの仕事。いい絵を撮らねば。

月曜日は大学の授業だった。
繰り返し鋸を引いたり、鑿で穴をあける作業はつまらないだろうなと思っていたのに、意外とみんな夢中で取り組むようになってきた。
4回目の授業だったが、今のところ遅刻欠席者はゼロ。

今日、専門学校時代の教え子が二人訪ねてきた。
一人は営業写真館に嫁いだ子で二人の子どもを連れてきた。モコと遊んだり、簡単な木工教室をしたりして楽しんで帰っていった。
その子どもたちにも僕は「先生」と呼ばれている。
もう一人は卒業後ニューヨークへ行っていた奴だが、今は奈良でここ5年ほど、なぜかブライダル写真のカメラマンをやっている。
ちょっと見てくれと持ってきたアルバムがすごくよく撮れていて、奴らしいカットもいくつかちりばめられている。
作品ではないけれど、見ていてなんだか嬉しくなった。

プロップスに向けて今度は旋盤を試してみようとヘラを作り始めた。
残り少ない時間でなぜか思い付くのは小物ばかり。
体は動こうとしているのに、頭が怖がっているのだろうか。
怪我の傷はどこについているのだろうか。

お互いの踏ん張りどころへ


塗装が乾いてきたので1セットずつ組み立て、6セットを箱詰めした。
この箱は去年のプロップス会場が段ボールアート広場になっていたのでそれに合わせて作ったものだけど、残りが6箱しかなかったのでまあ箱入りは先着6名様ということで。

今日は午前中にカメラマンのラッキーさんが、丹波篠山の黒豆枝豆をお土産に訪ねてくださった。
毎年この季節の恒例となっていて、いつも美味い枝豆を食べられるのが楽しみだ。
会うとやはり話題は写真とバイク。どちらも夢を語り合うわけだが、最近の諸々の事情でお互いに話が現実味を帯びず、何とかこの状況を乗り切らないとねえ、みたいな話で終わる。
しかし、必ず変化が起こるという確信みたいなものもあって、とにかくそれをきっかけに色々考えていこうと、まだ何がどうなるのかも起こるかどうかも分からないその変化に賭けてみる気になっている。
そのために蒔いてきた種について今日ラッキーさんに打ち明けた。

現実味のない生き方を今までしてきたんだ、今さら現実的な生き方なんて誰が許そうとできるはずがない。

ものすごく近くで見つめる、

積み木パズルのサンプルを持って大学へ行った。

今日は前回に引き続き鋸の練習をさせた。
横引きと縦引きで二方胴突きのほぞを作らせてみた。
延々同じ作業を繰り返して練習する授業だという事をだんだん理解し始めたようだ。
これはある意味彼等の期待を裏切る事だろうと思う。
この授業を選択した学生は多分、すぐに作品制作をさせてくれるものと思っていただろう。だがそうはさせない。べつに意地悪や焦らしているわけではなく、最終的な成功体験のために上達のプロセスに時間をかけたいのだ。
明確な目標はオリエンテーションで提示した。
それをちゃんと意識しながらこの段階を踏み越えるかどうか。
やはり彼等の若さがそれの邪魔をする。
繰り返しに飽きてしまいそうになるのを、シビアな技術論で時折激を入れる。また、集中力の切れた学生の横に座り、僕自身学生に同化してみる。
それでもだめならと、あのパズルで遊ばせてみる。
加工精度の重要性を他の感覚で感じ取ってもらうため。
効果はあったが、鋸より夢中になっていた。

教えているのは高校卒業したての1回生だからこそ、今までの「学校の勉強」とは違うアプローチの授業であることに気付いてほしい。
やってる作業に裏の意味があったり、一見答えのないような問題に、自分なりの答えを見つけ出していく面白さを伝えたい。
基礎技術を教えたら、次は発想の自由をぶつけてみるつもり。
僕だって早くそれをやりたいんだ。

積み木パズル塗装完了


明日はこの村の秋祭り。
だからちょっとペースを上げて、今日は組み立て全部と塗装までをやり切った。細かい作業ではあるが、これだけやると少し疲れた。
塗装は左手にビニール袋を被せてした。

今年、僕は自警団の団長として祭りを取り仕切る。そのためにこのひと月ほど、こまごまと準備をしてきた。
そういったこともこの土地で木工をするための大切な仕事である。
それら自治活動に参加する事が増えるとともに、いつの間にやら顔が知れて、この近辺でうろついていると誰かと出会い挨拶をしたり立ち話をすることも多くなった。
今朝は病院で何人かの年配の方と出くわし、僕の怪我の話をしたり相手の体調を尋ねたり。そんな話が村の把握になっていったりする。

最初で最後、だんじりの上から見る村の景色。

まるでチョコレート工場


ひとつの立方体の12の辺の面取りも、今まで通りの方法ではできず、当たり前だと思っていたことができないからこそ改善策を考えるきっかけとなる。
結果、従来の方法より簡単で早いやり方を思い付いた。
448個の立方体の面取りは午前の作業で終了した。

手作業の効率はあらかじめ持ちうるものの応用をいかに考えられるかだと思う。
道具の使い方や自分の腕の修練で、一生に一度しか作らないものであってもその境地に短時間で到達し、結果を出せる応用力はこの仕事においてどんな技術より重要となる。
しかしこのように壁や障害にぶつからなければ自分が一度出した答えに疑問を持つことはなく、疑問に感じ考え直している時間にこそ損失を感じ、手慣れた方法で押し切ってしまう事の方が多い。
かっこよく言えば信念。どちらがいいのだろうか。

以前この積み木パズルを作る木工教室をやるために、パーツひとつひとつのパース図面を書いていて気付いた組み立て方法。
一組27個の立方体のうち22個を、先に2個ずつ接着して11個の直方体を作っておく。
16セットだから176個の直方体ができた。


プロップスフェスティバルに向けて、少しずつでも作品を作っていかなくてはいけない。
手がこんな状態でもできることを探りながら。
何ができて何ができないのかも、試しながら気づいていくしかない。
授業の教材を作ることはできたのだから角材は作れるということは分かっていた。だからとりあえずそれだけでできるものをウォーミングアップに始めようと思った。
作り始めたのはあの「積み木パズル」。
前回は完売してからも問い合わせがあったりして、今年のプロップスでの出品を待っている人もいる。だから前から作るつもりではいた。
本来なら大物を作った余りの時間で小物を時間いっぱいできるだけ作るのだが、今回はそうもいかず、このパズルがひょっとすると一番手の込んだ大物扱いになるかもしれないな。
いや、そうはしない。この手でいろいろ試してみよう。

今日夕方に、山口県に住む昔の教え子から電話があった。
今月子どもを連れて遊びに来るという。
その子もこのパズルの愛用者。プレゼントした時にすごく喜んでくれて、夢中でいろんな形に積み上げていたっけ。

そういうことのためだけに、作り続けることができるなら。

先生の説明

退院してから何度目の通院だろう。
先生の「クーパー」という言葉にドキッとするようになった。
もう痛いのは嫌だ。ほんとに。
先生は説明してくれる。なぜ肉を切り取る必要があるのかと。
死にかけている肉は放っておくと腐り、快復を妨げるから。
わかるけど、腐った肉は生きている肉と繋がっている。それを切り離す痛みは怪我をした時の痛みとさして変わらない。
いったい何の罰かと思う。ただ、先生の説明を反芻しそれに耐える。

診察が終わり会計をしていると、僕の横に見覚えのある人が立っていた。
僕の母校の教授だった。
受診の受付をしていたその人は20数年前に僕に作品指導をしてくれた先生だった。たしかまだ現役で教授をされているはず。
なんでこんなところで。
一般的には厳しいという評価の先生だったが、僕の印象ではあまり解説や指導を受けた記憶がなく、講評の時に僕はただ言い負けまいとしていたような気がする。
声をかけようかと思ったが、僕のことを覚えているはずもなく、写真の話になったところできっと食違う。だからやめた。

午後から木工を教えに大学へ。2回目の授業だった。
角材に墨付けをさせて延々ノコをひかせる。
手道具でほぞ組みを完成させるには、まず精度の高い加工が必要。まずそれができるようにならなければ構造も何もない。
なぜそれをするのか、僕が彼等にした説明は「足の裏で感じること」だった。

PROP’S FESTIVAL 7 開催

10/29-30 11:00〜17:00
毎年僕の家具の師匠が主催で行われている展示即売イベント「プロップスフェスティバル」が今年も開催されます。
僕ら一門の木工家具のほかにも、布製品や革小物、彫金アクセサリー、陶芸、鉄作品、などなどいろんな作家が出展します。飲食ブースもあり。
木彫作家ムラバヤシケンジ氏が出展してくれるのもかなりレアで見ものです。個人的には買い占めたいくらい。


SIGNの写真茶話会26「理想」

SIGNの写真茶話会26を開催します。
今回のテーマは「理想」。あなたが撮るものはあなたが見たかったものなのか、というお話です。

10月15日(土)

11:00〜12:00 カメラ茶話会(無料)
13:00〜17:00 表現講座(参加費2,000円、定員7名)

午前はカメラ茶話会となっていますが、表現講座の希望者が多い時は午前にも振り分けたいと思います。

カメラ茶話会は、カメラ自慢、腕自慢、裏技自慢など意外と技術が身につくかも。
作品そっちのけでカメラの話で盛り上がりましょう。
初心者の方にも、カメラに関する疑問質問相談に答えます。

写真茶話会ってなに?という方は「教室のご案内」をごらんください。

お問い合わせ、参加予約はメールにてお願いします。sign@norioyuasa.comまで。
※その際、午前(カメラ茶話会)か午後(表現講座)どちらを希望されるか明記してください。どちらとも受講することもできます。

話は全部、自己紹介

今日は授業の初日で、オリエンテーションだった。
担当の先生のはからいで、20人の学生が自己紹介をしてくれた。
授業が始まる前から教室に集まってきた学生には色んなタイプがいたけど、みんなの前で僕に向かって話す時には一様にみんな照れくさそうで、そんな彼等の素直な一面を見るとどんな奴でも何だか可愛く思えて仕方ない。
彼等にとっては自己紹介なんて迷惑な話だろうけど、話す内容なんてどうでもよくて、聞く方からすれば感触を得るための強引な手口ではある。

それですっかり気をよくした僕は、自分の自己紹介から授業のオリエンテーションまで横道いっぱいのサービス過剰な話を2時間ほどして、初対面のクラスながら楽しませてもらった。
でもさすがに怪我の話をリアルにしたら担当の先生からストップがかかってしまったけど。学生もドン引きだったので。

何にしろまあ教室っていう場所が好きなんで。
お試しでも何でもこれから半年できるだけでもいいかな、って。

大学初日前夜のこと


授業初日前日にしてやっと教材の準備ができた。
それも心配して訪ねてくれた花火師の友人の助けがあって。

なんでこの時期にと思った。
この角材の加工だけでなく、地区の自治会の活動にも迷惑をかけ、やっぱり行こうと決意したプロップスでの福島行きも行けなかったし、その他にも細かい予定はすべてキャンセルした。
僕に、色々悩んでいたこと気にかけていたことや雑多なことを一度に放棄させるのに、非常に効率のいい方法だったとは言え、あんまりだと思う。誰に文句を言うわけではないが。

1週間という時間が、ながーい1日のように今は感じられる。
その間に考えたことは多分これからの自分のやり方に方向を与えるものになるんじゃないかと思う。

お見舞いに来てくれた幾人かの知人の励ましの言葉には、共通する指針が含まれていたような気がする。
そう感じる僕の中には、多分その前からその種が存在していたんだろう。
やってみようと今考えていることは、この状況から限られた僕にできること。もうそうするしかないと気付くまで、まだなんとかなるだろうと思う余地すらない徹底した追及の始まりにさえ思え。ひどいなあ、と思う。


久しぶりに我が家に帰って寝床に付くと、色んな音がこの谷間に溢れていることに気づく。
遠く聞こえる山麓線を走る車の音、バイクの音、救急車の音、近鉄南大阪線橿原神宮前行きの電車の音、踏切の音、虫の鳴き声は無数の重なりが鼓膜の奥で唸り、蛙の一声で、一瞬すべての音波の谷間が訪れたりする。

明日会う今年の学生はどんなだろう。

せつないしごと


数年前から、奈良県の私立の大学で木工を教えている。
芸大ではないがデザイン学科があり、その学科の造形実習の後期の授業として実際に手道具を使った家具製作をする。
履修する学生は建築やプロダクトデザイン、はたまた環境デザインを学ぶプロのデザイナーを目指す若者たち。
デザインを理論だけではなく、実際に作ることから学ぶのは意味があることだと思う。

木工の授業というと、中学の技術の授業のように体験であったり完成させる喜びであったり、教える側としては技術指導に終始し、求められるのはそういうこと。
依頼する学校としてはそれだけやっていれば多分文句はないのだろう、と思う。

ましてや僕は非常勤講師で、その授業だけの先生で、学科の運営や教育方針や学生に対しても一切責任はなくただ依頼されたその授業だけしていればよく、それ以上のことは求められていないし、やったところで評価されることもない。
余計なことをしたら嫌がられるかも。

ある意味お気楽でいい。らくちんらくちん。

そう思えるならよかったのに。
また今年も大学の先生期間限定お試しセットが始まる。

110台目のSIGNカホン


マホガニーの一枚板を使用した贅沢なSIGNカホンが完成した。
製作休止宣言をしてから2年余り、まわりからは何故やめるのかとかいろいろ言われたけど、その理由は語り尽くしたのでもう言わない。
でもこれがきっかけに再開になるのかは、正直まだ自分の中でははっきりしていない。
今回作った動機のひとつは10月にあるイベント出展用としてであり、それまでに売れてしまったとしても今の経済状況からすればありがたいということ。
2台作っただけで再開するかどうかなんて考えるほどのことでもないのかもしれない。
2年の間に巷のカホンは低価格化と高機能化の二つの方向へ進んでいったみたいだし、無垢板だなんだと言ってもそのどちらでもないSIGNカホンには商品として売る気が感じられない。
ただ木工家として僕が作ったものによって、家具と同じように見て触れた人を驚かせたいという思いはある。


デザインとして精密さを表すディーテールと、無垢板であることを示すために断面を見せている。

でも遠目に見ればただの箱。その何の仕掛けもないシンプルな箱であることがカホンの面白いところだと思う。
SIGNカホンの中は本当にびっくりするくらい何もなくて、しばしば音にびっくりして穴を覗いた人をがっかりさせる。

SIGNカホンの音を久しぶりに聞いたせいか、それともマホガニーの材質の良さか、一枚板のせいか、すごい音がしている。
予想していた柔らかい音なんかではなく、むしろパワフル。これがSIGNカホンの理想型?あの頃の自分が書いた図面に、僕自身驚かされた。

この2台は在庫情報にアップしておきます。
現物を見てみたい方はご連絡ください。
叩き方によって好みはあると思いますが、来られる前に楽器屋さんで市販のカホンを見てから来て触っていただくと、その違いを感じていただけると思います。

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