BLUES MANカホンとアコーディオン
2008 年 4 月 22 日 by SIGN
オーダーメイドカホンで以前紹介した、BLUESMANが売れてしまいました。
うちのアートカホンシリーズ第一弾で、塗装のサンプルとしてストックしていたものだったんですが、直接来られて一目惚れで購入されたんです。
それがなかなか面白いめぐり合わせで。
ある日SIGNカホンの大恩人つっちゃんさんから電話があり、知り合いのところでうちのカホンを見た方が、気に入って欲しがってるから連絡してほしいと言われました。
早速電話してみると、笹井啓子さんというアコーディオン奏者の方のプロモーションをされている木村さんという方で、ステージでは伴奏でカホンも叩くという方でした。とにかく音が気に入ったらしいのです。
そして電話するなり見に行っていいですかと言われ、サンプルしかありませんがどうぞということで、お二人でうちの工場を訪れてくださったのです。
最初はオーダーメイドで作る話だったのが、お見せしたBLUESMANをすごく気に入られ、とにかく音も見た目もいい、と絶賛で、お譲りすることにしました。
何度か展示会などで出品したこともあり、その分値引きしたのですが、その値引きした分のコンサートチケットをいただいてしまいました。
それでいろいろお話をしていると、なんと、SIGNでカホンを作るきっかけをくれたアーティストのsaltさんの知り合いで、どうも今までに僕もどこかですれ違ってる可能性があったのです。
なんとふしぎな。
不思議と言えば、その後その笹井啓子さんのコンサートを聞きに行ったときに、木村さんの叩くBLUESMANがすでに木村さんの楽器になっていたことでした。
音質で言うと音域が広くロック向きの元気な音なんですが、やさしい笹井さんのアコーディオンにあわせて叩く木村さんの素朴な叩き方にぴったりはまってるんです。さらに、ステージ上では木村さんのスマートでちょっと不思議な雰囲気に染まり、まるで木村さん以外にこのカホンが似合う人がいないのではと思わせる感じなんです。
で、気になって終わったあとに少し叩かせていただいたんですが、なんか全然フィーリングが違っていて、ほんとに「よその子」になっていました。
ああ、楽器って。いやそういうもんなんでしょうか。