初代Vが雅魚くんお気に入り
2008 年 4 月 6 日 by SIGN
10才の男の子のお母さんからメールで問い合わせがありました。
小柄な息子にあった高さのカホンを作れますかということでした。
彼の名前は雅魚(がお)くん、知的障害をもった男の子でした。音楽サークルでカホンを指導してもらい、カホンという楽器が好きになったみたいです。
しかし、使っているのがその指導してくれる方のもので、当然レギュラーサイズ。雅魚くんには高すぎて不安定だったのです。
メールで仕様について説明し、雅魚くんの身長などを教えてくださいと返事すると、「今度の土曜に行ってもいいですか」とお母さんからメールが来ました。
兵庫県の宝塚市からはるばる家族揃ってSIGNを訪れてくださったのです。
そこで、サンプルとして僕がずっとライブなどで使ってる初代メイプル-Vとミニカホンを見せたところ、雅魚くんはVのほうを叩き出すと夢中で、ミニにも座ってみてよといっても嫌だというんです。
当然足は床についていませんから今までと変わらないわけですが、音の違いが分かるのか、彼なりのダンディズムなのか、こっちがいいというのです。
このタイプで少し低く作りましょうかと話をしている時にも雅魚くんは叩いている、小さくするとその分音質は落ちることになる、もしこの音が気に入ってるのだとしたら。
ちょっと待って、これを横置きで座ってみて。
するともちろん高さは30cmくらいになるので雅魚くんも足がしっかり地面につき、上体も安定している様子。
前にオーダーメイドで側面に脚をつけ、横置きで叩けるようにしたことがあったので、これだとサイズはこのままでいけるのではとお父さんお母さんに説明してみました。
そして、もし雅魚くんが気に入ってくれたのなら、このカホンをお使いになりますかと。
中古ですからできる限りお安くし、側面に脚を取り付け、
僕の愛用初代Vは、これから雅魚くんモデルとして活躍してくれるでしょう。
雅魚くんのホームページを紹介しておきます。