職業訓練指導員の講習が終わった。
今日は最終日で、今まで勉強したことのまとめとして教科書を振り返り、実技指導や教科指導の指導案の作成や作業分解のやり方などを学び、いよいよ指導実演(教育実習)をみんなの前で披露することになった。
この講習に集まったのはそれぞれ違う分野のプロフェッショナルな人たちだ。そもそも指導員の免許を取得できる資格としての国が定める技能検定1級を持つ人ばかりなので、みんな文句なしのエキスパートである。
実務経験だけで受けたのは僕ともう一人だけだったが、その人も今日の指導実演のときにさらっと自己紹介された話では、大手家電メーカーのコンピューター部門であの有名なパソコンを手掛けた方だった。
コマーシャルフォト、機械加工、表装師、寝具師、配管工、建設機械、防水、建築塗装、コンピュータープログラマー、そして木工。
全員が違う分野だったから、指導実演はかなり面白かった。ワークショップ祭りさながら、それぞれがほかの仕事に興味津々で、また今日まで訓練指導を学んできただけに、みなさん上手くてどれも前のめりで聞き入ってしまった。
そして全員の実演が終わり、最後の試験に。
講習の初日は誰も隣の人とさえ話さずに、緊張感だけがただよっていた教室が、この最終日にはそれぞれの実演を楽しみ声を掛け合い、実演が終わる毎にお互いに拍手を贈った。そしてまた、長机に一人ずつ離れて座らされ、無言で試験問題に向かう。
30分後、一人立ち、二人立ち、教室を出ていく。1時間後には人数は半分になっていた。目的はそう、指導員免許を取ることだった。
講習は短期間だったけど、これを受ける前とは明らかにモードが変わっている。当たり前のことではあるが、知らなかったことは知っていることに変わり、今まで当てずっぽうでやってきたこともわりと間違ってはいなかったと気付くこともあった。教えるということを仕事にするために、きちんとステップを踏むことをなんで家具屋なんかができるのか。それも今になって。
しかしその意味も、この講習で少しずつ分かってきた気もするのだ。はっきりとは分からないけど、どうやら木工の先生というのはエサだったようなのだ。
エサはとっても大事ですよね。
課題が大きすぎてビビってますが。
木工の先生というのはエサ
理解力がなくわかりません。エサによってゲットしたものはなんですか?
SIGNさんがゲットされたのでしょうか?
SIGNさんがゲットするものがあったのでしょうか?
よければ、また教えてください。
技能検定1級の方々のワークショップ祭りなんですごいですね。写真からも雰囲気が伝わります。
ゲットしたわけではないですよ。
曖昧に書いたので理解できないのは銀じ郎さんのせいではありません。
僕自身もはっきりわかってないので。
ただ、職業訓練校の存在意義や理念を聞いたからといって、それに使命感を感じる短絡思考の人間はあまりいないだろうということです。
まあ具体的に言うと、学校教育との連携や第二のセーフティーネットというやつです。
はじめから訓練校といのは、そういうところなのですよ。なんて意地悪なことは言いません。とにかくお疲れさまでした。「よし、やってやるぞ」という気迫が伝わってきます。最近は山脇氏も、FBの方で仕事の中身をけっこう公開されているので、興味深く拝見しておりましたが、けっこういろんなこと出来そうじゃないですか。いきなりは無理かもしれないけど、少しずつSIGNさんのカラーを出して行けると思います。がんばってね。
ねえ、ほんまにアホですよね。
知ってたのに理解してなかったのか、見えてなかったのか。
とにかく収入のこととか、教える仕事をしたいとか、そんなことばかりが頭にあって。どんなこと教えようとか、どんな教え方しようとかばっかり考えてましたから。だからちょっとショックを受けたというか。
明日からまたその準備で走り回らなければならず、採用になるまでにキツイこといっぱいさせられますわ。