「岩合光昭の世界ネコ歩き」がすごすぎる
2014 年 1 月 12 日 by SIGN
今さら言うのもなんだけど、NHKのBSプレミアムで放送されている「岩合光昭の世界ネコ歩き」がすごすぎる。
2012年から放送が始まり、番組に関しては猫好きの人のほうが欠かさず見ていて詳しいだろうとは思う。ほんとに今さらなんだけど、写真茶話会再開を前にあえて触れておきたい。
僕は特に猫好きというわけでもなく、この番組は猫を見たくて見ているのではなくて、岩合さんのカメラワークのすばらしさをいつも感心しながら見ているのだ。
淡々と流れる30分間の映像のすべてが神技的で、本来見ながら歓声をあげるような番組ではないけれど、その完璧なフレーミングと情報の配置が動画の中で完成されていて、僕はいつもどきどきしながら最後まで見入ってしまう。
よくスナップ写真でも達人はフレームの外まで意識して撮るという話はするが、動画であるためにその作業のライブ映像を見ているかの様だ。完成された構図の中にフレームインする猫、フレームアウトする猫、横切る歩行者、追いかける犬から逃げて塀の上で固まる猫をカメラも追いかけてピタッと決まる完璧な構図。動きながら撮る流し撮りでさえ画面には情報が詰まっている。当然岩合さん一人で撮っているので基本1カメだから、シーンごとのつなぎはあってもほとんど編集なしの回しっぱなし。ワンシーン終わるごとにため息が出てしまう。
テレビの前で家の猫が見入ると言われるこの番組は、猫好きのための猫趣味番組というだけでなく、猫をモチーフとしたドキュメンタリー映像作品でもあるのだ。
今度の写真茶話会RRでは表現方法は自由と宣言したが、これは動画もアリだな。誰か挑戦しないかな。
実は昨年、大阪での写真展に行って来ました。私は猫派ですので、いろいろ感じるところがいっぱいありました。SIGNさんのお話を聴かせてもらうのが楽しみです。
Saltさん、写真展見てこられたんですね。
岩合さんの写真は動物の表情やストーリーが写し込まれていてすばらしいんですよね。さらに動画になるとあらためてフレーミングへのこだわりも強く感じられます。
スチール的な絵の中を猫たちが生き生きと動き回っていてほんとに素敵です。
猫という役者もいいですね。