ちょっとイレギュラーがあってなかなか進まないテレビラック。今日は下の箱の製作に入った。
部屋のコーナーにフィットさせるため、変形の六角形をしている天板底板に対し中の棚も同じような形にカットし、側板の接合部も角度がつく。
出来上がってみればなんのことはない部分も、箱の剛性に関わっているのでぴったり収めたい。
少しずつ削りあわせて隙間をなくした。
このあたりの加工は勝負強さみたいなところで、失敗するとやり直すしかなく、材料は消耗し作業は後退する。経験で身についたノウハウとそれに対する迷いのなさに自分でも驚くことがある。様々な加工の中でも成形に関する作業においては特に。
得意分野と言えるほど自信はないが、確かに早くなっている。
六角形のカットも、依頼者の希望で丸くするように言われた天板底板のコーナーも、側板の斜めの接合も、一点ものだからジグさえ作らない。ただ道具を駆使しバランス感覚だけで立ち向かう一発勝負。そんなのが好きだ。
いつかまた「RIDER」(作品一覧)みたいな成形メインの家具が作れたらいいな。
納品は神奈川県川崎市まで、8月7日になった。