いいのができてよかったですね
2012 年 6 月 5 日 by SIGN
「最後の木工教室」で製作されている作品も完成間近。今日本体の方は天板の取り付けと引き出しを作り、袖机の本棚も仕上げた。
実はこの本棚、キャスターが仕込んであってころころと動く。
次回は塗装をしていよいよ完成だ。
木工教室と言いながら、ここまでの家具を本格的な作り方で作ってもらうのは、受講生にとっては値打ちのあることだと思う。しかし、そういった教え方しかできないのは僕自身の問題かもしれない。
素人相手にもっと簡略化した方法で、ある程度はこちらで考え準備して、安全で効率よくおいしいところだけやってもらうような配慮が本来なら必要なはずで、工場も僕自身もそれに一日集中するという贅沢さは言い換えればそれは僕のやる気の無さなのかもしれない。
「最後の…」の意味は、限界という意味なんだろう。
新たな方法を見出そうとしても、また放棄しようとしても、まだ何らかの役割があるために「最後」と言ってもこれ以上減速することもできない。
自分で決める役割の空しさに気付いているというのに。