僕がイメージした船底とは
2012 年 4 月 17 日 by SIGN
できあがると多分裏から眺めることはないと思う。テーブルをそんなふうに楽しむ人もいないだろう。
しかし裏面を加工するときには裏から見た感じを意識しているのは不思議。
船底をイメージした形状は実際に使用する際には見た目に薄く軽く、椅子にかけたとき足が入れやすく、幕板がないので足を組んでも何にもぶつからないので不思議な使用感がある。まるで天板が浮かんでいるかのような。
そして中央が膨らんだ断面は構造的に垂れに対する強度がある。
天板の形は例の樽型。「奥様は魔女」のテーブルで採用したあのゆるやかなカーブは、デザイン第一案から考えていたものだった。
一瞬、目の錯覚かと思わせるような曲線は、使用する際はほとんど気にならないが、この裏面の船底と同じく無意識に働きかけて、やわらかくかろやかな印象を与えてくれる。
あまり時間はかけていられないけど、明日もう一日天板と格闘しよう。