板に刃物を入れる瞬間
2012 年 4 月 4 日 by SIGN
午前中側板に棚板をはめ込む溝を加工した。
メイプルだけに棚板自体にそこそこ重量があり、またそれにのせる物が本ということもあり、しっかりした荷重対策として棚板をはめ込むことにした。といっても大入れではなく胴突きのある「さね」のような加工をして差し込もうと思う。
その後来客があり一時中断。
午後からはこの本棚の依頼者の方がお仕事中に時間を作って様子を見に来てくださった。
京都府の方で大阪で仕事をしておられるようだが、こうしてわざわざ製作過程を見に来られるのだから、色々と今までの工程を説明させていただく。差し入れもいただいた。
この方の熱心さが伝わってくる。
すべての仕事において、遠方の方もいるし、基本的に日曜日は作業をしていないので、製作過程を実際に見ていただくケースは少ない。そのため、製作日誌を公開しているのはお客さんに進行状況をお知らせする意味もある。
この方はもちろん製作日誌も御覧になりながら、生でも見るために訪ねて来られた。オーダーメイドを存分に楽しむように。
あるお客さんから、出来上がっていく様子をホームページで見るのは楽しみでどきどきする、と言われたことがあった。それも価値なんだなあと思う。
僕が何を考えながら作っているのかも。
その方が帰ってから脚を接合する穴を地板に空けた。