音の出る家具を作る時の音
2011 年 9 月 6 日 by SIGN
クランプを外し各部ディテールの加工をして弦を張り、打面を取り付けた。
今回打面に選んだのは2台ともスプルースのミディアムだ。
アコースティックギターのボディーにもよく用いられ人気の高いマホガニーだから、それをイメージしたチョイス。マホボディー、スプルーストップ。
ギターであれば甘く伸びのある音が特徴となるマホボディーだが、カホンではどうなるのだろう。
打面を取り付けた後、弦を張らない状態で軽く叩いてみたら、思っていたより音の立ち上がりがよく、サスティーンも効いている。これが弦を張ったり人が上に座るとまた雰囲気は変わる。しかし箱自体の鳴りを確認するにはこの状態が分かりやすい。
今手持ちにオークやメイプルがないので比較ができないけど、マホガニー、これはかなりいいんじゃないかな。
午後から最後のディテール調整と仕上げ磨きをして1回目の塗装をした。
マスキングをし、打面以外に下地としてマホガニーカラーのオイルを塗った。
美しい。
マホガニーは光の角度によって発色が変わる。
そんな作業をしながら、上空を何度も通り過ぎていくヘリコプターの音を聞いていた。
行くのに十数時間かかる東北ではない、あれの行く先は、ここから車で数時間の場所だ。