前と後とで何かが変わる
2011 年 4 月 22 日 by SIGN
キッチン収納の納品も無事終わり、帰りにはなんとバイクを積んで帰ってきた。
それをいじりたいのを抑えつつ、笠間の陶炎祭に向けて商品を作らねばならない。
あと少ししかない日数で何を作れるのか。大掛かりなものは作れない。しかし、めだま商品って必要だと思う。
いつもならメインとなる作品を作って、余った時間で小物を作るのだが、どうも時間的に小物を先に片付けた方が、結果売れるものがないということにはならない気がする。
じゃあどんなものを。
それがまだ曖昧で。とりあえず今日は薄い板をたくさん作った。
妹夫婦に誘われて、当初はこれが関東進出の足がかりになるかと思っていたが、震災があり、何となく別の意味を感じ始めている。
福島県や宮城県に比べると比較的被害の少なかった茨城県では、自分達で立ち上がろうとする動きとしてこのイベントの開催も決まったらしい。
震災の前と後とではいろんな事物の意味が変わってきているようだ。
こないだ行ってきた飯沢さんのレクチャーでも、写真家をはじめ様々な分野のアーティストはこれから作品を作る時にこの震災を必ず意識していくことになるだろうという話があった。
もちろん、私は何もしない、という選択もその中に含まれる。
写真においては、写真を見るということは情報を読むということであり、主題の周辺にある情報にこの震災が含まれてしまうと、まったくものの見え方が変わってきてしまう。その写真の意味がまったく変わってしまうこともあるだろう。
前に作られた写真集も、今見ると。
これが木工ならどうなんだろう。
とにかくぎりぎりまで作って、何が変わるか見てみよう。