立ち向かわなくていいから今は逃げて
2011 年 3 月 14 日 by SIGN
昨日の夜、茨城県笠間市に住む僕の妹から電話があった。
震災直後からすべてのライフラインが途絶え、連絡すらままならない状態だったのが、やっと昨日電気だけが復旧したということだった。
妹夫婦が住んでいるところは内陸部にあり津波の影響はなかったが、その瞬間震度6強の揺れが数分続いたという。阪神大震災と比較するとその規模の大きさが分かる気がする。
家の中はめちゃくちゃになったが、かろうじて倒壊せず夫婦とも無事だった。
しかし、水も食料もなく現状を知る方法もなく、食料品店や水の配給には長蛇の列、夜は破損した家で寒さに耐える日が数日続いたらしい。
報道は被害の大きかった海岸沿岸部に集中し、救助や支援物資ボランティアも多分そちらへ集中しているのだろう。山間部の被災地避難所は連絡すらとれず孤立しているところもあるという。
原発の被害がこれからどうなるか分からないので、早く県外へ脱出してほしい。ほかの被災者の方には申し訳ないが、家族としては彼等がまず自分の身を守ることを優先して欲しいと願う。
道路が寸断されたところもあり、脱出ルートは限られていて、東からの幹線道路は必ず東京付近を通りいざという時大混乱するかもしれない。ガソリンスタンドは閉鎖され燃料補給ができないのでどこまで行けるか分からなくて、出発しかねている人もいる。
物資を送るとか現地での医療を充実させるのも大切だとは思う。しかしそれと同時に被災者を今もっと安全な場所へ避難させてあげてほしい。西日本の県府知事さんたちは今何を考えているのだろうか。復興なんてもっと先の話でもいい、よくよく考えればいい。これまでもこれからも人が死ぬ意味が分からない。
みんな逃げて。
本当に大変です。
御兄弟がご無事な事、何よりです。
諦めたらそれで終わりです。
いのちは最後まで生きる事を望み、働き続けます。
どうぞ、必要が与えられますようにと願っています。
緊急時なので家内のブログに私も掲載させていただきました。
http://blog.goo.ne.jp/hakigiyowaera
妹夫婦はなんとかして長野県茅野市の親元へ向かう決意をしてくれたようです。いつ出発するかまだわかりませんが、途中何かあったら僕が迎えに行くつもりです。
義弟のご両親が福島県のいわきの避難所におられるらしく、そちらが心配なようでしたが、今現在合流する手段がないので苦渋の選択だったみたいです。向こうにはお兄さんたちがいるので、何かあった時には任せるしかない。生きていれば必ずまた会えると信じて。
そんなことが今本当に起こっているんです。
もっと深刻な選択を迫られている被災者の方が何万人もいらっしゃいます。
こんなに危険な状況で、どう考えても復興まで長引きそうな状況で、被災者の方々を現地の避難所で生活させる理由はないと思います。
妹夫婦が茅野市に着いたと連絡ありました。ご心配おかけしました。
しかし、別荘地が多いあのあたりは関東や東北方面からも避難して来る人が多いらしく、すでに食料や生活用品、燃料などが手に入りにくい状況になっているようです。
いわき市の家族もようやく脱出する準備を始めたらしいですが、とりあえず長野に向かうつもりらしく、そういった状況では辿り着けても生活するのに不安があります。
いっそ奈良まで来ればと思います。
そういう被災者の受け入れを行政がしてくれればと思うのですが、関西ではまだ危機感が薄く、義援金や援助物資の呼びかけしか目立った動きはありません。
この事態はすでにこの国全体の被害であることを、そういう国になってしまったということをみんなで考える必要があるのではないでしょうか。お金や食料も大切ですが、まず人を守るために何をすればいいのか。
そう言いながらも僕の仕事も、今月するはずだった東京からの仕事ふたつのうち、ひとつは延期、ひとつはキャンセルされました。今月すっからかんで僅かな義援金すら送れませんが。
とにかく、ご親族が無事で何よりでした。
アースデーの会議の帰りに電話で話しているときは、こんなことになっていたとは全く知りませんでした。
ちょっととんちんかんな応答で失礼しました。
いえいえそんな、気にしないでください。震災当日のことですから。
でも前回コメントした直後から各県の被災者受け入れが始まって、やっぱりみんな考えることは同じだったんだと思いました。
奈良県にも50人くらいの方が避難して来られてるようです。
今日丸山祐一郎さんから電話ありました。そちらにもありましたか?
現地に入るタイミングを計っておられるそうです。あの方のお話を聞くとなんだか元気と勇気が湧いてきます。不思議な人ですね。
あ、電話ありましたか。こっちもありました。
ホントに不思議な人です。
妹さんご夫婦、大変な決断だったと思います。本当に、被災地の方々が一刻も早く温かい食事と温かい寝床を得られることを願ってやみません。
東京はそれほどの被害はありませんでしたが、それでも「ウロウロしながら生きてる」という印象です。会社で販売する医療物資をどう届けるか、東北の同僚に今必要なものは何か、今日の停電はどうなるのか、同僚は会社に来るのか来ないのか…。仕事でもプライベートでも予定らしい予定が入れにくい日々です。
ちなみに地震当日ですが、Signさんのテーブルの前に大型の姿見を立て掛けていたのでハラハラしながら徒歩帰宅しましたが、テーブルは無事でした。他の家具も。歩きながら「天板は買い直すにしても、土台の部分って修理できるもんなのか?>_<。」などと考えていたので安心しました。
なんだか東京も大変そうな感じですね。
地方にいると東京に住む知り合いのことがいろいろ心配になります。
大丈夫ですか?
テーブルを大事にしてくださってありがとうございます。
こんな時は、壊れたらどうしようと心配せずに、必ず直しますから、また僕を東京に呼びつけてやる、くらいにお考えください。
東京は大丈夫ですよ^^ だからご友人も問題ないと思います。
全くああいうときは大切な持ち物が多い人の方がいろいろ心配ごとが多くて大変ですよね、家族を始めとして。
ありがとうございます。
さりげなく独り者をアピールしましたね。
だって実際気楽だったんです(笑)
親の無事だけ確認したら、後は全くいつも通りでした。
そうですか。心配し過ぎですか。
持ち物は少なくですね。