触ってみなきゃわかりませんよ
2011 年 2 月 22 日 by SIGN
今日は細部の加工で終了。明日から塗装に入る。
脚部を取り付ける溝を掘るのがちょっとだけ苦戦した。
今回のテーブルはお客さんの希望で幕板なしの角脚ということで、当初金物で取り付けることも考えたが、SIGNの仕事としてはできるだけ木だけで作りたいと思い、脚二本をつないだ反り止めも兼ねた補強部材を天板裏に少し埋め込むことにした。
貼付けるだけでもよかったかもしれないが、幕板なしにこだわるお客さんの思いもあり、裏面をすっきりさせる意味でもこの部材の厚みを少しでも減らしたいということと、埋め込むことで接合の強度を上げるのがねらい。
金物の方がすっきり簡単にできるだろうところを、わざわざ手間をかけてギャンブルしている感じ。
そして、ディテールに関する加工では特に面の取り方にもこだわってみた。
角は丸くして欲しいという注文があったので、天板のコーナーは丸くカット。脚部もすべて角は丸い坊主面なのだが、それぞれアールを変えてある。
天板のエッジは多分お客さんのイメージではかまぼこみたいな形状と考えておられたと思うのだが、それは北欧風デザインでみんな当たり前にやってることなので面白くなくて、ちょっとした工夫をしてみた。
天板を上から握ると、おお、って感じの。いや感じてくれるかな。
シンプルながらいろいろ考えたけど、もう今回のデザインの見せ場はここかもしれないな。