今日、シェルフに使うために注文していたガラスが仕上がってきた。
8段ある棚の内、1段がガラス棚なのだ。
いつもお世話になっているガラス屋さんに、値段も聞かず希望を言って注文したので、いくらかかるか内心どきどきしていた。やっぱり、いい仕事して欲しいということもあって。
一段だけのガラス棚にはもちろん意味が込められていて、とても重要な部分であり、木部をこれだけ手間をかけて作っているのにガラスは安物というわけにはいかない。
それなりにいい値段していたが、最高の仕上がりだった。
見た目はただの四角いガラス板。しかしその透明度や平滑性や面の仕上げという、地味ながらガラス板として当たり前の部分にクォリティーを求める事で、それは四角い板という形をした宝石になる。
引き出しも今日完成し、ひとまずすべてが揃った姿が、あっけなくそこにあった。もうこれに関して作る部分はない。
明日から塗装が始まる。そのために一度組み上げた棚板その他を分解し、初めてこのフレームを床に下ろした。作業台の上では大きくそびえ立つように見えていたのに、下ろして見ると意外と小柄な女性に思えた。
身長は2メートル30センチあるのだけれど。
塗装の準備のために、足跡がつくほど降り積もっていた木屑を掃除していたら、ぷーさんと壮馬君とクミちゃんが訪ねてきた。金魚の学校で金魚すくいしてきたそうだ。
あくせくする僕は、未熟者に思えた。
”四角い板という形をした宝石になる”
湯浅さんの思いが込められた言葉ですね。
モデルさんのように長身な彼女が
ととのえられる日ごとに
湯浅さんの所から出て行かれる時もまた1日近づいてきましたね。
私も何でもない者ではありますが
私を用いてくださるあるじにとって
人の形をした宝石の様になりたいと思っています。
深いお言葉、ありがとうございます。
自分は何でもない者という境地に、僕もたどりつけるでしょうか。
ガラスはこの人の心臓につながった心を表しています。
ガラスのハートですか。
言葉の上では壊れやすい心になりますが、
木とガラスは相性が良いので心配ありませんね。
ちゃんと納められ受けられているガラスは決してもろくはありません。
それより光をとおす透き通った心っていいですね。
混じりけのなく、様々な色に染まってない心
ますます白無垢の花嫁を連想させられます。
しかもそれを覗ける仕組みになってるんですよ。