頭を作らなくてよかったと思う
2010 年 5 月 10 日 by SIGN
シェルフのフレームとなる部材31個の加工が終わり、組み立て前に仕上げ磨きをした。
組み立てる前にできるところは仕上げまでしておくのが僕のやり方。塗装がオイルフィニッシュなので、素地調整から磨きまでが、仕上がりや手触りを左右する。ウレタンなどでは下地塗りの段階で磨くので、そこまで慎重には木を磨かない。
今回、これを人の体だと思って作っているから、磨いている木がだんだん骨に思えてくる。色も、ペーパーがけしたナラは、肌色がかった乳白色でいよいよそれっぽい。木のブロックに細かい番手のサンドペーパーを巻き付け、丹念に摩擦作業をしていると、自分が一体何をしているのか、不思議な、ちょっとホラーな気持ちになってきた。
明日はいよいよ、この骨を組上げる。