奇しくもSIGNという名前の家具屋
2010 年 3 月 3 日 by SIGN
最近製作日誌を書いていなかった。それは、かなり大きな山に立ち向かわなければならなくなっているから。
大きな仕事という意味ではないが、大きな意味を持つ仕事であり、かつてない難解な仕事であることは間違いない。
何を作るのかさえまだ決まってない、と言うと、仕事自体始まってないのかと思われるかもしれないが、それを話し合う以前に知っておかなければ、見解を持っていなければ、打ち合わせそのものが上滑りしてしまう内容なのだ。
依頼者とは数年前、僕の友人からのつながりで知り合った。今となっては彼とも親しい付き合いではある。
その彼を紹介してくれた友人というのはクリスチャンであり(そういう表現で正しいのか)、依頼者の彼もクリスチャンである。そのつながりで紹介されたものだから、僕にとっては彼をその姿以外で見たことはない。つまり僕としては、彼から家具を作って欲しいと頼まれた時に、その事実を踏まえないことはあり得ないのだ。
その二人の信仰は深く揺るぎないものである。それに対して信仰のない僕が挑まなければならない、ということは選択肢は二つ。全く無視してユニバーサルデザインみたいなものを作るか、それともそれに立ち向かっていくか。
SIGNの家具はどちらかと考えれば、答えはひとつしかない。
予算度外視の大仕事をおっぱじめてしまった。
まずは彼等が信じるイエスについて知らなければならず、聖書を読んでいる。なかなか進まず、いったいいつ作り始められるのか見当もつかない。
同業者が聞いたら笑われそうな話。僕だって商売上ありえないと思う。
・・そんな求道者のYさんにお薦め!『完全教祖マニュアル』(ちくま新書)冗談抜きで、宗教/信仰を裏側から(喜劇的に?)眺めることができるはず・・・って、ワタシもまだ読んで無いんですが(笑)
ぼちぼちいきましょう。楽しみにしております(と、さりげなくハードルを上げてみる 笑)
「冗談抜きで」って、ちゃかしとるやないかい!
今回どうなるかは全然予想がつきませんが、いつもどうりのSIGNとしての作り方をするとしたら、まず依頼者と話しながら共感し、自分で調べて、人の見解ではなく自分の感覚で理解し、ひとつひとつ答えを出していくわけです。
今回それに必要な情報はすべて聖書の中にあって、ちくま新書の中にはないんよ、八代目。
ハードル上げてくれるのはいいけど、こっちは何個目のハードルまで息止めて走れるかが問題です。
「今回それに必要な情報はすべて聖書の中にあって、」とは…。
普通でいけば、クリスチャンが襟を正して聞くべきことば、ですね。
つくづく湯浅さんは、面白くて、不思議で、すごいですね。
いえいえ、死活問題です。