年度末という言葉をあの頃のように感じる
2009 年 3 月 18 日 by SIGN
大学での授業の打ち合わせで、初めてそこのキャンパスへ行って来た。
僕の工場から奈良盆地を東へ横断する時に通る道だから、いつもその前は通り過ぎていたのだが、中に入るのは初めてだった。
久しぶりに感じる学校の空気。知らない学校だとしても、教員として吸うこの空気には独特の濃度がある。どうするんだ、こんなとこまで来てしまった。
案内をしてくださった、今回の木工の授業を企画されたデザイン学科の先生との打ち合わせは、先生の研究室で。研究室。
建築やインテリア、プロダクトデザイン、絵画や造形まで教えておられる先生の、専門知識や考察の緻密さには、やはり大学での専門教育のレベルを感じた。もちろんでしゃばるつもりもないし、そんな技量もない。ただ木工を教えるだけだ。
しかし、あの環境。本質として、学ぶ、教える、研究するという目的のためにある場所に身を置くということは、どんな頻度であれ、程度の差こそあれ、その人間に野望を抱かせるものだ。
実際の授業は後期からだが、新規の授業で準備が大変。なんとGoサインが今日出て、今年度中に片付けなければならないという、慌ただしさ。
そんなことだけ、そんなことあったなとフラッシュバックしている、苦い経験。