2020年を振り返り
2020 年 12 月 31 日 by SIGN
2020年は今までにない大変な年でした。
コロナの影響で辛い思いをされた方も多かったと思います。
しかしここで個人的な話をさせてもらうと、振り返ってこの年の始まりは幸せに満ちた喜びから始まりました。
自分にとって新たな一歩を踏み出すきっかけが与えられ、変化というより自分という物語の進展を予感させる呼びかけ、言葉をもらい、迷う事なく選びました。
未曾有の事態から、世の中では人との距離を意識するようになり、当たり前と思っていたこともできなくなりましたが、僕にとっては本当に大切なものや人について気づくこととなり、むしろそれについて考える時間は増えたと思います。
また、この状況下で今年はたくさんの人に新たに出会い、今までお付き合いのあった人ともさらに繋がりを深めることもできました。それも今後重要となっていくであろう関係です。
それに関してはこの年の瀬に感謝でいっぱいです。
「見える距離は離れ、見えない距離は縮める」ある建築家が言った言葉です。それは建築設計において語られた言葉ですが、僕はこれを人間関係に置き換えて感じています。
この言葉は前と後が対比となる状況を説明しているのではなく、同時に満たそうとする能動的な心の行動であると思うのです。
言葉や、時間や場の共有や、当たり前と思っていたコミュニケーションの方法は見える距離。
それに対して態度や接し方、ものごとの取り扱い方は見えない距離。
心の中で思っている事を、本当のことを相手に知ってもらうにはどちらでしょうか。伝えることを意識して距離感を持つ必要があるように感じます。
また、相手のことも言葉ではなくその距離感を持って読み取り、理解する感覚が必要なんだと思います。
来年はまた自分がものづくりに復帰することになり、何をすべきかと思い巡らせる中で、今年は多くの大切なことに気づかせてもらえた気がしました。
SIGNとして考えてきた、関係から生まれるものを意識しつつ、そしてPROPでは対話から生まれるものを大事にしていきたい。
今まで見守ってくださった皆様、僕がどうなるのか、これからも引き続きよろしくお願いいたします。
寒さ厳しい大晦日となりました。お体ご自愛の上、良い年をお迎えください。