乗ること以外は飯食うことツーリング
2016 年 2 月 11 日 by SIGN
昨日、ラッキーさんから突然ツーリングのお誘いがあった。
最近motoSIGNに来客はなく、独りでバイクをいじるか子どもたちの相手をするかだったから、この寒さや子守を言い訳にして気持ちを抑えていた僕の堰はラッキーさんの一言で崩れていった。
気になるオイル上がりとセッティングもまだ完璧とは言えないSRXだった。だけど、走りたいよやっぱり。
バイクに乗れない休日なんて休日じゃない、ということは僕はぜんぜん休んでない。働きっぱなしだ。なんだそれ。どれだけ勤勉なんだばかばかしい。
堰を超え湧き上がりそびえ立つ欲求。
「ラッキーさんと飯食いに行ってくる」とだけ言って家を出た。
そういうわけだからよろしくな、SRX。一日頑張って走ってくれよ。
とにかく走り回りたいだけだから、コースは快走できる半日コースとして、以前走った吉野〜東吉野〜松阪〜榛原ぐるっと一周にした。
本当はその前に明日香経由の吉野も入れて、独りで走るなら4時間くらいのコースのつもりだった。今日は車が多くてなかなか街を出られず明日香を省いたのだが、読みは逆だった。田舎道でもメインルートは渋滞が多く、吉野までにかなりのロスをしてしまった。
これなら明日香を入れとけばよかった。
東吉野から峠を越えて松阪市に入り、そこからの快走コースは信号もなく道幅広く交通量も少ない。寒さがなければいつまででも走っていたいと思った。
快晴で春の陽気とはいえ、やはり山の中の日の当たらないところには雪が残っていて凍結しているところもあった。
手足が冷え切って危なくなり、昼休憩で道の駅に入った。
道の駅「飯高」の駐輪場にはたくさんのバイクが止まっていた。最近の流行りのスポーツバイクがほとんどだったが、カブの集団もいたりして。そこへSRとSRXでガーンとど真ん中へ駐車。しかしあまりの目立たなさがおかしかった。最近のバイクと比較すると地味だねー。音も二人ともノーマルマフラーだから目立たねー。
でもそれだけに珍しいのが入ってきたと一瞬注目は集めていたけど、さあーっと引いてく好奇心たち。はっはっは飯にしましょ。
道の駅のレストランは順番待ちの行列。そこからさらに奥のはずれにある地元の喫茶に入ると、なんと500円ワンコインランチ!レストランはうどんでも700円!
ラッキーさんと「これだっ」と迷わず注文した。これがまたよく煮込まれ味のしみた大根と豚肉、きのこにごぼうが入った味噌味の汁にお好みでおろし生姜を溶き加え、冷えた体にたまらない旨さだった。そして食後のコーヒーまでついて500円!
このランチを食いに来たんだ。そうだ言い訳じゃないぞ。
そこからまた少し東へ行ったところで国道168から368に入る。木漏れ日が縞模様の絨毯になっている細い林道を抜けると、また快走コースとなる。
鈍っていた体が次第にバイクに慣れてくると、待ち望んだあの感覚が訪れる。
バイクを運転するのは感覚を残して自動化し、意識は深いところに触手を伸ばしていく。
触れたその先はある感情だった。
新しいものへの期待、その期待は今あるものを手薄にさせる、それに対する申し訳なさ、引き止めたい、祝福して送り出したい。
何かが始まることと、終わりなく今が続くことを同時に願っている。
なんだ、やっぱり仕事のことか。
家が近くなると日が傾いてきた。結局一日走ってしまった。走れてよかった。
行きに寄ったスタンドに帰りも寄った。ほぼ満タン消費コースというわけか。いいね。
ラッキーさんは「そろそろいい時間になったのでこのまま帰る」と言って、うちには寄らずこの後別れた。
百騎百景さんの「W1SA」を見て、急に走りたくなりました。
無茶な誘いに付き合っていただき「ああ、いい二輪友をもってよかった」と感謝しております。
僕はSRのスロットルを開け閉めするたびにニヤニヤしながら走ってました。3000〜4000回転のトルクが盛り上がってくるところが大好きです。こんないいバイクに出会えて本当にラッキーです。
それにしても楽しい道でしたね。またあたたかくなったら、みんなで走りたいものです。
それにあのワンコインランチも最高でした。具沢山の豚汁はこの季節だけなのかなー
家では呆れられて無言状態です。あはは…
次回はベストで臨みたいですね。
早速明日から取り掛かります。
今度はそれぞれのペースであの道の駅集合みたいのがいいかも。
そしてあのランチ、大勢で頼んだらおばちゃんたちパニックになりそう。
SR2台とおっさん2人の写真いいですね。いつか仲間に加わりたい。
waさん、
バイク乗りはバイク乗りにしかわからない「あの感覚」を共有するよろこびがありますよね。
あたたかくなったら信州へ走りにいきたいなあ。
2台だけだとかっこよく見えるのに、駐輪場で目立たないのはなぜでしょうね。
ロングはやっぱりパリダカかなあ。