久しぶりにポケットマルシェに行ってきた。
Saltさんと並ぶ無茶ぶり選手権代表の堤さんから、なんと撮影の依頼があったからだ。
多分それは口実だとは思うけど、頼まれたからにはやるしかなく、そういうことなら出来映え云々よりも堤さんのポケマルにスタッフとしてスポット参加することに意味があるんだろう。
堤さんだけでなく昔の家具仲間や知り合いにも会えたし、カメラマンとして体を動かすのは楽しかった。
会場のスナップ、各ブースの記録、手応えとしてはまったく上手く撮れてはいないだろうと思う。いい瞬間にもあまり出くわさなかった。ただ忘れかかけていたけど、写真の仕事は孤独に淡々とする仕事であり、木工のようにほんとに独りで作業するのではなく周りにたくさんの人がいるだけに、耳をふさぐような孤独感があった。それは声をかけたり目配せをしたり、被写体とのコミュニケーションがあったとしてもだ。
自分が良しとした映像に、これでいいか、これでいいのかと問い続けながらシャッターを切るのは、作品撮りとは根本的な何かが違う。それがいいか悪いかではなく得意か不得意か。
結局午前中だけで500カットを超え、トータルでは600くらいシャッターを切っただろう。仕事量としては十分だけど、しかし写真は確率で、気に入られるカットが何枚あるかが問題だ。
それに関しては、ふっ、て感じ。堤さんごめんなさい。
連れて行った子どもたちは念願の風船屋さんができてご満悦。僕が会場を回っている間にスタッッフのアリサちゃんが気を利かせてさせてくれたようだ。
相当気に入ったみたいで帰ろうと言ってもなかなか帰らず、予定していた時間を2時間過ぎてやっと帰ることに。
もちろん帰りの車では爆睡していた。
帰ってからすぐ近所の子と約束していたスケートに行くと言ってまた出て行ってしまった。
なので僕は工場でのんびりベスパのキャブを外すことにした。
タンクを外し、手順に沿ってキャブは簡単に外れたものの、デロルトのいなくなった空洞はほんとに何もなかったが、しかしこの汚れよう。
これどうする?
キャブから漏れた混合燃料に砂や埃が泥のように堆積し、まあ汚いしまたキャブを外したジョイントあたりに溜まっているのはどうやって除去するのがいいのか。下手するとエンジンまで行っちゃいそうだし。
だいたいちょっと傾けただけでオーバーフローするちっちゃいキャブに、ついてるはずのドレンホースが欠落して見当たらず、そもそもホイールと一緒にスイングするエンジンとつながったキャブは常に振動しており、漏れないはずがない油がボディーの中をたゆたいながら砂埃を吸っていたのか。
選択肢:
1 このままにして洗浄したキャブをそーっと戻す
2 さすがにジョイントの泥は慎重に落とし、あとは見逃す
3 しっかり隅々までパーツクリーナーで洗浄
いずれにしてもドレンホースは追加するとして、さあどれ!
カメラマンご苦労さま。600カットですか、まあ50枚くらいは使えるんじゃないですか。
「写真の仕事は、孤独に淡々とする仕事」そのとおりです。
よく素人さんが「カメラはコミュニケーションの道具」なんていうけど、仕事で撮る場合はちょっとちがう。自分のあたまの中のイメージと目のまえの状況との差異をなくすことがカメラマンの仕事なので、笑顔でしゃべっていても常にファインダーの中で冷静に絵をつくっているわけです。
思いどおりの形にならないとけっこうフラストレーションがたまって、「今度こそ」という気持ちがさらなるシャッターにつながり、どんどん撮ってしまうという、精神的には病人のような人種がカメラマンです。
上の選択肢はいわずもがなです。「3」
50枚ありますかね。10%以下か。手応えとしてはそんな感じでしたけど。
梅ならまるまる捨てカットなしなんでしょうけど。まあその分30カットくらいで集中力は切れるでしょうが。
「3」ですか!うわどうしよかなあ。
なかなか造形が面白いエアクリーナーですね。
どうせベスパは趣味そのものでしょうから(3)で
それにしてもフロートバルブちゃんと機能してますかね
エアクリーナー、中はカタツムリみたいで、フィルターはスチールウールなんですよ。
僕もフロートバルブは怪しいなと思ってるんですが、キャブもエアクリも何もかも油まみれってところがよくわからないんです。
早くバラしたいです。