先週の日曜日に開催された専門校展の振り替え休日で、久しぶりに平日の休みができた。
だけど、天気は雨。
この季節たとえ晴れていたとしても走るのには躊躇する。
独りになれる時間を独りになれる場所で過ごす。かつては日常だったこと。
SIGNの工場では何も迷うことなく、すべてある物の位置まで感じ取れるビオトープ。自分の場所といえる場所がある。
断熱性などほとんどないのに、学校の実習場より暖かく感じるのだ。薪ストーブを点ければさらに暖かい。
貴重なこの時間をバイクをいじることに使おうと、この休日が決まった時から決めていた。
ほかにやらなければならないこともあった。考えなければならないことも。それらをすべて忘れて楽しもうと。
普段の乗り方からしてもメーターバイザーは付ける気は無かったのだが、寒さ対策と、いつか高速を走るツーリングのためと思い買ってあった。もちろんスタイルに影響しにくいクリアタイプで、最近の3次元的な曲面のものだ。オリジナルの雰囲気は変えたくないので。
でもまあ、似合ってるんじゃないの?
次にこのバイクを譲り受けた時につけてくれたWMのステンレスマフラーに交換するためにノーマルマフラーを外す。
前に乗ってた4型の400で経験していたのですんなり外せた。まあ、サービスマニュアルにも載っていない外し方の手順があるのだ。
外すと錆と傷が結構ある。これはまた取り付ける前に補修しておきたいところだ。
それにしても面白い形のマフラーだ。アイデアが詰まっている。
そして交換したWMのステン。実は見た目はあまり好きではない。
SRXはビンテージでもクラシックでもなく、新しい流れとして当時デザインされたバイクだから、何かに似ている部分というのがほとんど無い。だからオリジナルのマフラーはその造形もSRXにとっては重要なパーツであるとSRXファンなら誰しも思うところ。
しかしこいつはどう見てもクラシカルなドゥカティを意識したバットのような形、もしくはコンチマフラー。
ただそれでも付けてみたかったのは、当時WMはこれを高性能マフラーだとうたっていたこと。こんな形状でありながら内部にチャンバーがありバッフルまで複雑な構造と経路で、それをステンでシームレスに見せるということは、あえてこの形に収めようとした意図があったことがうかがえる。
もちろん性能においてはスリップオンでパワーの出るマフラーを目指していたみたいで、WMが常にこだわる音にも自信があるようだった。
それが目の前にあるのだ。一度は付けてみるしかない。
取り付けには少し手こずったが、やはり前にやった経験が生かされる。エキパイからステーから要所のボルトを外さず緩めておいて取り付け、位置を決めたら一気に締めて固定する。
しかしなぜかスイングアームとのクリアランスがほとんどなく、ストロークすれば必ずぶつかる。なんというギリギリのデザイン。そこまでスリムに、車体に沿うようにしたかったのだろうか。ちょっと心配だったのでステーにワッシャを2枚噛ませて6ミリほど開けておいた。
そうして出来上がった姿は、やはり予想通り。少なからず違和感を感じる。どうにもここだけクラシカルで、まだヨシムラサンパーのほうが似合っている気がする。
いやこれがWMらしさと言えばそうだとも。
とりあえずキックしてみる。
とはあ!これはいい!
ああやばいやばいやばい、この音、サンパーより好きかも。
オリジナルでもいいと思っていたのが吹っ飛んだ。
性能がどうであれ、この音を纏いながら走ることを想像するとかなり気持ちよさそうだ。
スポーツスターに乗ってた頃に感じた高揚感というか音に酔う感覚、戻ってきた。
見た目はそのうち慣れるだろう、ああ早く走りたい。
サムソンブルーの6 ますますイイ感じになってきましたね~
オリジナルスタイルが好きだとアフターパーツを付けるにしても
考えますよね。
バイザーは、一度付けると手放せませんよ、お腹も冷えないし
サンパーは出口の処理はイイですが、どうも異物が付いている感じでSRXの軽快感がなくなる様で多少長くってもウェリントンさんで正解では(まあヨシムラはスズキ党でなくても嫌いになれないのですが)
音は大事ですよ。レースじゃないんだからフェラーリの優先順位①音②ルックス③性能でイイんじゃないでしょうか(かといってそれだけじゃないのがバイク乗りの性)
今日走ってきました。
いいですわーこれ。サンパーもういらないです。
走る前にひと磨きしてステンもピカピカになりました。インプレは次の投稿にて。
オリジナルを維持しようかとも考えてましたが、オーリンズ以来カスタムに抵抗が薄れてきて、外装もあと一箇所やりたいところが。SRXの雰囲気は崩さずにいじっていきたいです。