惹きつける力に惹かれるか
2014 年 2 月 12 日 by SIGN
明日は神戸の小学校で木工教室をする。そのための材料を準備した。
対象となる小学生は通級教室に通う子どもたち。9名。その響きだけでこの作業も少し慎重になる。
それぞれ通常のクラスに何らかの理由でなじめない子どもたちに対して、何か特別な配慮は必要なのだろうか。教育論や指導法など経験も知識もなく、一緒に過ごした時間や予備知識もない子どもに対し、僕の授業は適切であるのか。そんな心配は多分、この授業を依頼した先生が一番されていることだと思う。それでも何かを期待し招待して下さるのだから、それに応えたいと思う。
内容は今までやってきた木工教室と変わらないけれど、僕の子どもたちに対する態度もそう違わないだろうけど、そんな慎重さが裏にあるということがきっと結果に現れると信じて向かいたいと思う。
そう思うと、こうして準備する材料の見え方がいつもと違う気がした。魅力?
魅力を感じるものと感じないものがある。
今まではこんなのを用意すればこういうものができるだろうという予測に基づき改良を重ね、それなりの結果が出てきたように思うのだが、そういった計算ができない、木工教室の材料以前の木片そのものに魅力があるかどうかということが大事であるように思えてきた。
とはいえこれに使う材料はうちで出た端材であることが前提であり、そうでなければコストがかかってしまう。まあ加工してる時点で仕事ではないのだが、お金をかければそりゃあいいものが出来て当然だし。
だからそこで良いものに変換することを意識しなければ魅力は生まれない。そんな変換作業はお金をかけて積算できるものではなく、子どもが感じるのと同じ魅力への感度があるかどうかなんだと思う。
さて、今回は新たな試みで特別な材料も用意した。驚かせたい。できるか。ファーストコンタクトの数分で勝負だ。