採用が決まったと喜んでいた仕事も実はまだ内定の段階だと知らされた。まだ踏まなければならない手続きがいくつかあり、それが終わって初めて決定の通知を出すのだという。当たり前といえば当たり前であることが、僕としては初めてなので理解していなかった。今までしてきた職業にはそういった手続きはなしで、すぐ来てくれ何なら明日からでも、みたいなことが多かったからだ。この時間の遠回りが勘を鈍らせる。
こいういったこともまた、あえて踏まされている気がする。今までとは違うのだということを知るために。
大学から次年度のことについての返答を急かされていた。訓練校に就職しても続けられるのかということ。以前聞いた話では可能性はあるということだったのでそのつもりでいたが、確認のために採用担当の人に電話してみると答えはNoだった。さらにその仕事の魅力の一つだった、小学校や保育所でのワークショップ講師の件も県は知らないという。
職務専念義務。今までの僕なら話が違うとそれに反発したかもしれないが、そんな気はさらさらない。むしろ法律なんてもので分かりやすく用意されたのだと思う。専念せよと。確かに自分の実績と満足が、否定されたこれら二つの仕事にはあり、去年その類いのものを手放してきたつもりが、次の仕事への衝動の要因であったために残して当然と気にもとめなかった。
それが取り去られると、次の仕事には期待も欲求も予想さえつかず、ただ何も持たない状態で新たに向かうことになる。職場としての内容はわかっていても自分がそこで何をすべきかは、なってみないとわからない。今は必要な手続きをこなしながら、一歩ずつその時に近付いていくしかないのだ。おもしろいなあ。
自分が成功できる道を示して下さいではなく、用いて下さいと祈った結果だから、それらのことにも納得できる。何に専念せよというのかを知る日が楽しみで。県の人には悪いけど。
とりあえず今週はこのテレビラックを仕上げて、木曜日には大学の補習としてSIGNに学生がやってきて、土曜日には写真茶話会RRのオリエンテーション…おっと何を言うかまとまってなかったわあ。