今日は大学の授業の初日だった。奈良畿央大学のデザイン学科一回生。
オリエンテーションと課題説明で多分2時間くらいしゃべっただろうか。僕のこの声としゃべり方だから、うとうとする学生もいたが、結構最後までがんばって聞いてくれた。
今にも居眠りしそうな学生がふっと目を覚ますそのきっかけとなった言葉すらまだ掴めないような、どんな個性を持っているのかもかわからないやつらが20人も目の前にいるということがうれしくて。
担当の先生が学生ひとりずつに僕に名前を言って挨拶をするという、僕なら絶対にしないような時間を作ってくれたのも楽しくて、さっきまで知らない人間が教室にいる違和感に警戒すらしていた連中が急に人なつっこい笑顔を見せたりするのだ。ああ、授業ってやっぱり好きだ。
先生と呼ばれる仕事であっても、授業しかしない非常勤だからこんな事が言えるのかもしれない。だけど、学校っていいな。
課題説明では「この授業は技術の授業ではなくデザインの授業としてするつもりです」と宣言した。15回の授業のうち、デザインに触れるのはあと1回だけだけど、木工の技術指導を通して伝えられることを意識していきたい。
彼等と教室で過ごすのはあと14日しかない。次回急接近。