オイルでフィニッシュ
2013 年 6 月 27 日 by SIGN
再塗装のテーブルは仕上げの素地調整をして着色をした。
素地調整と言いつつ細かい番手のペーパーでも気になるところを成形しているしつこさ。われながら。
着色は顔料系のカラーワックスでする。元の色がチークっぽい色だったので、それに合わせた色を塗る。塗膜に色が付いているウレタン塗装と着色料が浸透するオイル系塗料とは発色が違う。オイル系の塗料はよく吸うところは濃くなるためムラになったように見える。それを見てオイル系が劣っていると評価する人もいるだろう。
うちで使う塗料はすべてオイルとワックスだ。吹き付けのウレタン塗装などはやっていない。お客さんの希望でどうしてもという場合は外注する。
ウレタン塗装は新しいうちはオイルより性能は勝るのだが、ある時期からがくっと劣化する。すり減って薄くなり、ひび割れ穴が空き、そこから水が入って内部の木を腐らせる。
オイルとワックスは木が呼吸できるため、常にカビや腐食の危険にさらされ、保護膜がないためにダイレクトに傷が付く。しかし定期的にオイルなりワックスを塗り足してやることにより性能を維持することができ、付いた傷さえも保護していく。
さてその家具を長く使いたいとしたらどちらがいいのか。