ありがたいくつ、作ってるか
2013 年 6 月 10 日 by SIGN
さて、アリ型のほぞまで登場。
先週作った部分で間違いがあり、今朝はそのやり直しから始まる。バックオーライは精神的に疲れる。立ち直りの早さが必要だ。大急ぎで4本の部材を作り直した。
その後ひじ掛けを固定するための接合部として、アリ型のほぞを作った。床の間の段違い棚によく使われる手で、抜く方向に力が加わる部分にアリの吸い付きによって抜けを防ぐ。
だいたい座った状態で椅子を押し引きする時にはひじ掛けを持って動かすので、ただのほぞでは抜けてしまう。ここでまた「分解組立可能」のハードルが接着も、デザインを崩すくさびも金物も許さない。どこまでいっても見た目はどうってことない感じにしなければならない。そして分解の際に現れる仕口によって気付かせる。
作る工程を無視して描かれた絵をそのまま形にするには、たいへんほねがおれる、ということを。