二段ベッドにとりかかる
2013 年 4 月 12 日 by SIGN
お待たせしている二段ベッドに取りかかる。
デザインをずっと考えていたがスケッチをいろいろ描いているうちに結局よくある二段ベッドに似てきた。おおまかなアウトラインでディテールまでは考えきれてないけど、やっぱりあの形から大きくアレンジすることができない。
それが最良というわけでもないと思う。いろんな付加機能を考えればフォルムや構造の変化もあるだろう。だけど、そういったことを考えるほど違和感を感じる。
多分ベッド屋さんのほうがいろいろ考えられると思う。そんな引き出しの少なさが原因なんだろうか。
先日修理の終わった椅子を届けに大学へ行って、デザインの先生と少し話をした中で次の仕事のことを聞かれた。二段ベッドだと言うとその先生も二段ベッドについて考えたことがあったらしく、そのアイデアを聞かせてもらったがどうもしっくりこない。
「上と下でコミュニケーションがとれる配置」
もともと子供部屋を兄弟でシェアしなければならないからこそ省スペースの二段ベッドが必要となり、仲のいい兄弟でも寝るときは別々に寝たいから上下に一人ずつ寝るのであって、水平の座標上では重なっていても感覚としては個別であり個室に近いプライバシーが存在しているはず。しゃべりながら寝たい?上下でもしゃべれるし。顔を見たい?見られたくないかも。寝るときは電気消すしなあ。
その先生の話だけでなく自分でもアイデアを考えては自問自答。結局魅力的に感じることは思い付かなかった。ひとつだけ、枕元に物を置く台をつけること、は採用。
それは僕自身子どもの頃に二段ベッドを経験していて、その時に不便に思ったことがあったからだ。
そう、それが原因かもしれない。僕自身が二段ベッドの楽しさも使い心地も切なさも知っているから、かもしれない。
二段ベッドはあのスタイルでないとだめなのか、そんな言葉にできない理由は形に現れてくれるだろうか。
きっと バイク型の二段ベット
いいかも
どんな形か想像できませーん。
ハーレーにのって 寝んねして
ホンダにのって すやすやと
川崎にのって 夢心地
あ~ なんと 幸せなことか。