仕上げの塗装も終わり完成した座卓。下に火鉢を置き直接は接触しないため、真上に上がる熱気の影響は少ないと予想はしたものの、こんなに大きな穴が空いているのに補強もなくコストの関係で反り止めもないというのはちょっと心配。
最初の話ではこの穴に蓋も欲しいと言われたが、切り抜いた板は切りしろの分小さくなるから使えないので新たに作らなければならず。本体が完成してからのご相談としてある。
確かにそれらがないというのはなんとなく不完全な気もする。言われたことはしたと開き直るのか。お金がかかりますけどこうしたほうがいいですよと言うのか。でもそれもセールスマンみたいで嫌だ。
お客さんと作り手の優位性のバランスは、必ずしもお客さん優位では成り立たないのかもしれない。しかしお客さんからすればお金を出す以上、ましてやオーダーメイドなのだから絶対優位こそその価値と思われることもあるだろう。一時的に生じる主従関係もサービス業には含まれるものだ。それを家具屋になる時に考えていたかどうかだ。
昼過ぎに完成の連絡をした。