3回塗り重ねたところで塗装を終えた。さらに磨きをかけてワックスを塗り重ねれば、てかてかと光沢も出せるのだが、メイプルのシルクのような手触りはこれくらいが一番気持ちいい。
あとはお客さんが使いながら磨いているうちに艶が出てくるだろう。何年もかけて。
その乾燥中にまた奥さんが訪ねてくださった。今度は551のぶたまんと御座候をおみやげに。
ああ関西人で良かったと思う。ほおばるとかなりテンションがあがった。でもこんなにしていただくと恐縮してしまう。ちゃんとお代はいただくというのに。ありがたい。
天板の加工の様子を製作日誌で見て感激して来てしまったというのだ。そして僕が最初に言った値段が安すぎるとまで。
でもこのご時世だから安すぎるということはないと思う。知名度があればもっとつけられるのかもしれない。僕はそんなに偉くはない。値段なんてそんなもんだと思う。
この仕事をしていて儲かってる自分を想像できない。だからこそどうにかしようと考えるわけで、そのどうにかが値段を上げることだとも思えない。自分で壁を作っているのだとしても、どちらを向いても行き止まりならおのずと正しい道へ向かっているのだと思いたい。辿って来た分かれ道は振り返れば一本道だから。
そんなことを予感させることがあった。僕が今計画していることのひとつと、奥さんの娘さんが偶然つながった。といっても結果に直接つながったわけではないが、不思議と僕と奥さんのどちらにも安心感をもたらす話だった。
可能性が少しでもあるのか、と期待してしまう。早く手紙を仕上げなければ。
触りたくなりますね。
素材の良さを引き出すデザインと加工。
お見事!
ありがとうございます。
そういえばSaltさん、6年生のためのワークショップ案考えましたよ。またお話しさせて下さい。