これがその船底面。ずっと触っていたくなるカーブだ。
天板は水拭きをして乾燥中。明日仕上げ磨きをしていよいよ塗装する。
このエッジ加工でもそうだが、形を作るために人それぞれ使う道具は違うだろうと思う。
丁寧に鉋で削る人、効率を考えてジグを作り電動工具で加工する人もいるだろう。だけど僕の場合はその工程のほとんどを手によるやすりを使い、少しずつ追い込んでいくやり方が好きだ。
定規を使わず自分の平衡感覚とバランス感覚を駆使し、フリーハンドで仕上げる。そうでありながら荒くならず緻密に仕上げる美しさもあると思う。
コンピューターを使って機械加工されたものの美しさもあるが、それに張り合うつもりはない。むしろ数式に表しきれない形であるからこそ一点ものの価値があるだろう。
触れてみれば違いがわかること。人の手の跡、感触が嫌いな人でなければその情報が伝わるはず。