飛んでいきそうなコンソールテーブル
2012 年 10 月 24 日 by SIGN
コンソールテーブルが塗装前まで出来上がった。なかなかスマートでいい感じ。
最後に迷ったのが天板の加工だった。
自分でも予想以上にこの脚部の造形が主張の強いものとなり、脚部が仕上がってから考えようと思っていた天板の作り込みをどうすべきか。面取り一つでバランスが変わる気がした。
裏面を大きく削ってテーパーにするか、アンティーク風の飾り面を周囲に施す手もある。曲面加工やまた天板の形状を四角形以外のものにすることも。
しかし仮に天板を載せて離れて眺めていると、そのままでいい、小細工をしてこの脚部の美しさを別の話にしてしまうより、ケヤキの古材という存在感とむしろ融合せず分離しつつ支えているように見せてもいいのではと思った。
だから天板は直方体のまま厚みもそのまま、両面を仕上げて軽く面取りをするだけとした。
機能的にはコンソールテーブルというものの、そうすることで小面積ながら厚みのある天板の量感が強調され、脚部はそれを宙に浮かせる装置のように見える気がした。
結果仕事量が減った分コストは抑えられたのだからよかったか。それでも作業量としては塗装も含めると3万円を超えてしまったけど、そもそも特価品として作ったんだから3万円でいいかな。