着色オイルとガソリンの匂い、いつもより火気厳禁
2012 年 10 月 13 日 by SIGN
依頼を受けた家具の修理中、作業が着色塗装に入り何度か重ね塗りするので乾燥待ちの時間ができた。
先日のバイク故障の記事を読んだ知り合いから「ツーリングに行こうと思ってたのに」などとメールが入る。
待ちきれず、仕事と平行して修理に取りかかった。今工場はその塗装コーナーをのぞけばバイク屋さんみたいになっている。
SRXのタンクは裏に予備コックが付いていて、ガソリンを抜かなくても外せるはずが、そのコックをオフにしたとたんだばだば漏れ出してあわや大惨事になるところだった。デザインを優先したバイクなのでエアクリを開けるにもタンクを外さないといけない事への配慮なのだけれど、壊れていたら仕方ない。素直にガソリンは抜いた。
こいつを買ったバイク屋も教えておいてくれよと思う。
今まで機嫌良く走っていたのに、いろいろ問題を抱えていたんだなあ。安かった理由が分かりはじめた。だとしてもこうして隅々まで理解できるとまた愛着が湧くということもある。
故障の原因はいくつか予想されたが、一番有力なのはキャブだろうと思う。いやキャブであってほしい。
そう願ってオーバーホールを始めた。仕事が終わってからだったので作業は深夜に及んだ。
分解し始めて気付いたのが、この前にいじった人の仕事の粗さだった。特にドレンボルトやホースのつなぎ目、また最悪なのはフロート室にもコーキングがしてあったのだ。それが内側にはみ出てガソリンでふやけて豆腐みたいにぶよぶよになっている。
燃料漏れがひどかったってこと?パッキンやガスケットは?
納車整備でキャブはオーバーホールするっていわれたけど、これをしたのはあのバイク屋さんなのか。それともやってなくて前オーナーのしわざか。
とにかくフロートチャンバーにこびり付いているぶよぶよのコーキング剤を取り除き洗いまくった。ノズルやジェットも洗油に浸けてはエアで吹くを繰り返した。
なんか納得いかないけど、こいつが原因であることを願う。
オーバーホールしながらまたこの純正のキャブレターに感心していた。
普通に考えればツインキャブなんだからフラットバルブをダブルで使えばシンプルで効率は断然いいはずなのに、わざわざ「面白い」と言わせるためのアイデアがいっぱい詰まってて、まるで哭いて満貫上がるよりリーのみでも多面待ちでウラドラ期待しているようなキャブなのだ。
キャブオーバーホールが終わったのは午前1時過ぎだった。
がんばってますね。
デザイン優先で持ち前のエンジンを使ったので整備性の悪さは宿命でしょうか。
強制開閉VMキャブとセカンダリ側の負圧CVキャブを連結してるんですね。それならCVのダイヤフラムが不動になっていて回転が上がらない可能性もありますが、、、です。
あんなに調子が良かったのに、がっくりです⤵。
調子がいい時でも見えない所「おろそかにしてはなんねー」って教訓でしょうか。
生ガス臭い工房が早く木の香りに満たされますように願っています。
Yuasaさんのバイク好きはハンパないですね。バイク屋さんみたい。
僕はこの記事の内容の半分も理解できません。
とくに「哭いて満貫上がるよりリーのみでも多面待ちでウラドラ期待しているようなキャブ」のくだりが。
僕はもっぱら走るだけのライダーですが、まあ、それで十分たのしんでいます。
バイクが直ったらツーリング誘ってくださいね。
電気屋さん
ダイヤフラムは一応大丈夫でした。洗って動きもスムーズです。
しかし気になるのはダイヤフラムとセカンダリ側のエアポートに砂粒状の何かがいっぱい付着していたことで、なんて呼ぶのか分かりませんが写真にあるブリーザーホースみたいなのから吸い込んでたみたいです。外したときはピストンバルブは下がってましたから固着してエアがばがばってことはなかったと思うんですが、外すときのショックで下がったとも考えられます。
アイドリングは大丈夫でアクセル開けると回転が上がる前に止まるので、ガスが薄くて止まるような気がします。だとしたらやっぱり単純にジェット類の目詰まりかなあと。フロート室もあの通りでしたし。
ちゃんと整備しておいてほしいです。調子良かったけどそろそろオーバーホールしなきゃと思った勘は当たってたんですね。
ラッキーさん
そんなことないですよ。簡単なことしかできません。SRXはそんなサンデーメカニックな人たちを喜ばせるようにも作ってあるんです。
で、そのくだりはマージャンです。手早くそこそこ高得点を稼ぐより、ある一面だけの美しさを求めて何も稼げてないけどあわよくば自慢はできる、みたいな意味です。