気付けばがっつりオーダーメイド
2012 年 8 月 31 日 by SIGN
こないだのイベントでくらげスツールを気に入ってくれたお客さんから、それに合わせた机を作って欲しいという注文があった。
最初は子ども用のサイズで青色で。しかしそこからさらにご希望があって、それは脚を折畳式にして欲しいということだった。
ちゃぶ台ならまだしも、椅子に座って使う高さで折畳式の脚をどこへ持っていくか。しかもくらげ脚。
今日はその構造を考えるのと金物調べと見積で、休憩時間に例のコースを走る以外に何もできなかった。
しかしSRXは今の自分にちょうどいい。どかーんはないけど結構速いよ。
ノーマルのマフラーも試してみたいなあ。構造を調べてみたら独創的なアイデアが詰まったマフラーで、あんなのはあの時代のバイクでしかできなかっただろうな。
というか今の時代では必要とされない機能でありデザインなんだな。
でもそれを知ってるとやってみたくなって、必要とされないから無くなってしまったということに気付けない。
もうその機能を愛してしまって。
誰かが使わないことを気に留めないで、自分が気に入って使うのだからそれでいいのだ。
綺麗なSRXですね。
確かにあのマフラーは、初期型からつづくアイデンティティですからね。
実際動力性能はあれで十分、必要ない性能は捨てて、自分を磨きたいものです。
電気屋さんがコメントしてくれたのでバイクの話ができます。
発想はデザイナーでも、あのショートマフラーを実現させたのはエンジニアだと思います。僕らの仕事で言う依頼者と職人の関係ですよね。
調べてみたらすごいマフラーだということがわかってきて感動しました。
ショートだけど実はショートではなく、2本出しのエキパイはちゃんと排気量に相応した管長を持っていて、集合した後それがチャンバーの中でとぐろを巻いているなんて。よくそんなこと考えたなあと思います。
またあのヨシムラのサンパ—理論によれば、チャンバーの容積は排気量の10倍が最適とかで、SRXの4型においては5.2リットルですから600には少し足りないですが、400のチャンバー容積としては十分余裕があり低回転のトルクを確保しつつ高回転まで性能を引き出せます。
そしてサイレンサーもストレートタイプのバッフルで音を殺すタイプではなく、多段膨張の反転式。おとなしい音に不満を言う人もいますが、性能を落とさず消音するのはむしろ技術だと思います。
依頼者のただ形への要求をさらに性能で上まわってみせる。かっこいいですよね。見習いたい。
ライディングも精進します。