個展開催のためお待ちいただいていた「最後の木工教室」を再開した。
今日は机の天板のはぎ合わせと、袖机となる本棚の側板をはぎ合わせるという、一日まるまる板ハギをやってもらった。
プレナ—で材料の厚みをそろえ、直角の基準面を作り、ビスケットをいれて接着し、クランプで締めて平面を作りながら固定する。
知らない人にとっては、この板を作る工程は意外なほど手間がかかる仕事に感じるだろう。
板だけではない、角材も丸棒も、僕ら木工家にとってはすべて作るもの。
既製品や規格品を使うことは少ない。
面倒に思われるかもしれないけど、だからこそ自由があるんだと思う。
そんな自由がありながら、既製品のような家具を真似て作るのは本末転倒だけど、それをするのさえ自由といえば自由。
でも、無印みたーいって言われてイラってこなけりゃもう終わりだし、売れないものを必死で作り続けるのも自由。
ほんまかうそか、そんなメッセージが今日の「最後の木工教室」にはあった。