本棚の塗装が終わり、週末納品することになった。
シンプルなデザインではあるが、無垢板の存在感や質感を楽しめるものとなった。やはり塗装はがらりと印象を変える。
SIGNの家具はずっとオイルフィニッシュで仕上げをしてきたが、使用する塗料は色々な物を試してきた。一口に天然塗料と言ってもあらゆるメーカーからたくさんの種類の塗料が販売されており、どれもそれぞれ主張するところが違う。
もちろん塗装法も仕上がりも様々。人体に害の少ない自然派ということで、その成分に気を使うのはもちろんだけど、説明書通りの塗り方では思い通りにいかないこともあり、自分に合った使いこなしができるかどうかも大事なところ。
デザインもさることながら、最終的な光沢や手触りで印象は変わってくるし、塗料そのものの耐久性やメンテナンス性も重要。納品してからはお客さんがすることだから。
今使っている塗料はずっとお世話になっている塗料屋さんのオリジナルで、大手メーカーのものをいろいろ試して結局これに落ち着いた。
塗装法を工夫すれば同じ塗料で仕上がりをコントロールできるし、耐久性もあって気に入っている。
午前中塗った塗料の乾燥を待っていると、学生時代の友人が20年ぶりに訪ねてきた。
うれしくて舞い上がって自分の話ばっかりしてしまった。
再び会えるなんて奇跡みたいな彼と、夕方まで話をしたけどまだ足りなくて、また近々会おうと言って別れた。