届くのを待つ間に窓を磨いた
2012 年 3 月 29 日 by SIGN
個展までひと月を切ってしまった。
もたついている場合ではないのは分かっている。しかし、作品制作にかかる前に少しでも身軽になっておきたいという気持ちもある。
本来ひとつの仕事に半年もかけていることが荷重を感じる原因ではある。そうなる前に作れるものなら作っておきたいし、最初の段階で長引くことが予想されるならそれに重心をかけたスケジュールを立てているつもり。
順番は注文の入った順が基本で、荷重に応じた時間はかかるので重いものの後の仕事はどんどん先送りになり、そこに作品制作なんて今までなかった時間を設けるとなると、要はどこに線を引くかということになる。
お客さんの立場から考えると、今まで自由にできた僕の時間がこれからはそうではなくなるのか。そんな時間の使い方をしてきたのだなと、この状況になって気付く。
今回は、この本棚を作って線を引くことにした。
いつもお世話になっている乾材木さんがメイプル材を今日届けてくれた。材木業界も厳しいのか、これが欲しい、といってすぐに手に入るひと昔前とは違い、必要な材を必要な量探すのにひと手間かかることからもそう感じる。
乾さんは問屋さんにかけ合って、十分な量を揃えてくれたけど。
木は真冬にトマトが食べられることのようにはいかない。
これから作るのはオールメイプルの脚付き本棚だ。