奥様は魔女だったのです
2011 年 12 月 19 日 by SIGN
こないだ打ち合わせに行ってきたテーブルのデザインを考えている。
いろいろ迷われて結局材はナラに落ち付いた。
打ち合わせでお話ししたことをメモを見ながら振り返ってみる。
メールでは材質や寸法、好みのデザインに話題は終始したが、お会いして様々な身の回りのお話を聞くと途端に形がリアリティーを持ったイメージとして浮かび上がってくる。
不思議な時間。
ここですぐにスケッチに段階を進めず、もう少し頭の中で回していたい。
その後送られてきたメールには、今までのメールにはなかった体温があきらかに感じられた。
こちらから求めたわけではないのに、それこそ身の回りの話題が楽しげに語られていた。
大げさかもしれないが、デザインする者からするとその変化はこれまで3ヶ月のメールでの打ち合わせがひっくり返るような出来事だ。
寸法と構造がほぼ決まっていて、これは早いぞ、と思ったら。やっぱり。
材料を見ながらイメージを膨らまそうと、数枚の板を材木置き場から引っ張り出してきて機械の上に並べてみた。
山から吹く風が空で唸っている。工場の冷えた空気を窓から差す光がその場所だけ温めている。