今日は保育所での木工教室1日目。5歳児のクラスだった。
とにかく感想としては、彼等は貪欲で甘えん坊で予想が付かないということ。
保育士の先生はほんとに偉いなあと思った。
用意していった導入の話は「木のお話」。クヌギの丸太を持っていって実際に触れさせ、樹皮の手触りや重さを体験させたりした。
そこから今回の材料となる木片に至るまでの壮大な木の話をするつもりが…
朝からママが恋しくてずっとしょんぼりしている子がいるかと思えば、座る席順でけんかが始まり泣き出す女の子、僕に隣に来て座れとなついてくる子がいたりして、いったいどこでそんな話を始めれば良いのか、どの問題を解決すれば授業が始められるのか軽くパニックだった。
しかも彼等の時間のタイムリミットは短く、ころころと気分が変わる。
こんな集団を相手にしかも短時間にいろんなケアをしつつ教育できる保育士の先生はすごいと思った。
でもまあ始まってみればみんな楽しそうに集中してできたし、いくつも作品を作る子や、最初から最後までかかって大作に挑む子もいたりして、結果を見ればやはりこの年代の子どもの自由で多種多様な造形は面白い。
しかし、開始から1時間後。
大きさごと、形ごとに分けて段ボールに入れていた材料は、いつの間にやら女の子たちによってお店屋さんごっこのショーウインドーと化し「いらっしゃいませー、丸いのいかがですかー」と呼びかけられたり。
また使う予定のなかったサンドペーパーを見つけた子が床でごりごり木片の角を削りだし、それがブームになってみんながごりごりし始めて「どうやったら丸くなるんかなあ」とか言ってる。
そのなかでも一心不乱に作り続ける子もいたり。
これが人間として普通だとしたら、学校ってのはまた大変なところだよなあ。
さあ、やつらの手口はわかったので明日の対策を考えよう。