プロップスフェスティバル7を終えた翌日。
今回このイベントは色んな意味を含んでいた。
震災の事、原発事故による放射能汚染の事を、僕らなりに考え行動しようというのが全体のテーマだった。
脱原発や国民投票に関する運動に参加したメンバーもいたし、選抜隊を編制し実際に福島へ行き、現地の福祉作業所や保育園を回ってワークショップを開いたりもした。
その報告やそれにちなんだ会場設営と展示物を個人の作品制作と同時進行で準備していく中で、メンバーそれぞれがこれらの問題とどう向き合っていくのかを考えたと思う。
どんなに無関心な姿勢をとろうとしても、日本はやはりそういう国になってしまったのだし、じゃあ自分はどうするのかと考えるために知るべき事を知り、そして、やっぱりこの国で生きていかなくてはならない。
それは楽観視でも悲観視でもなくて、誰かを応援したり誰かを批判したりする事でもなくて、自分で選択する事だと思う。
知りうる事はすべて自分の身に起こっている事なんだから。
午前中、車に積みっぱなしだった荷物を下ろし、在庫は在庫としてまた陳列する。
イベント後半が雨で、その中での撤収作業による疲労が少し残っていて、できれば今日は休みたい気分だったが午後からは大学で授業だった。
大学は先週に学祭があり、その後というのは学生によっては放出したエネルギーに見合う休暇を取る奴もいて、今日は欠席者4名。
出席していた学生にも疲れた空気が漂っていたので、前半少し話をした。
前回の茶話会で話した「理想」について。
「理想」とは個別的概念であって、デザインもまたしかり、と。