110台目のSIGNカホン
2011 年 9 月 8 日 by SIGN
マホガニーの一枚板を使用した贅沢なSIGNカホンが完成した。
製作休止宣言をしてから2年余り、まわりからは何故やめるのかとかいろいろ言われたけど、その理由は語り尽くしたのでもう言わない。
でもこれがきっかけに再開になるのかは、正直まだ自分の中でははっきりしていない。
今回作った動機のひとつは10月にあるイベント出展用としてであり、それまでに売れてしまったとしても今の経済状況からすればありがたいということ。
2台作っただけで再開するかどうかなんて考えるほどのことでもないのかもしれない。
2年の間に巷のカホンは低価格化と高機能化の二つの方向へ進んでいったみたいだし、無垢板だなんだと言ってもそのどちらでもないSIGNカホンには商品として売る気が感じられない。
ただ木工家として僕が作ったものによって、家具と同じように見て触れた人を驚かせたいという思いはある。
デザインとして精密さを表すディーテールと、無垢板であることを示すために断面を見せている。
でも遠目に見ればただの箱。その何の仕掛けもないシンプルな箱であることがカホンの面白いところだと思う。
SIGNカホンの中は本当にびっくりするくらい何もなくて、しばしば音にびっくりして穴を覗いた人をがっかりさせる。
SIGNカホンの音を久しぶりに聞いたせいか、それともマホガニーの材質の良さか、一枚板のせいか、すごい音がしている。
予想していた柔らかい音なんかではなく、むしろパワフル。これがSIGNカホンの理想型?あの頃の自分が書いた図面に、僕自身驚かされた。
この2台は在庫情報にアップしておきます。
現物を見てみたい方はご連絡ください。
叩き方によって好みはあると思いますが、来られる前に楽器屋さんで市販のカホンを見てから来て触っていただくと、その違いを感じていただけると思います。
久しぶりのカホンですね。
確かに楽器屋の廉価版カホンとは顔つきも違う。
またそのうち行きますが、それまで残っていないでしょうね。
一台は自分用に残しておきたいなあと思ってるんですが。
こんなカホン今後作れるかどうか分かりませんから。
初めまして。
カホンの記事にも関わらず別件のコメント失礼いたします。
作品一覧にある「高さの変わるガラステーブル」に関心があります。
これは天板サイズの直径や形の変更(丸→四角)はできますか?
強度的・構造的に難しいでしょうか。
kohaさん初めまして。
もちろん天板の形状やサイズは変更可能です。
客部の構造をこのままにという意味ですよね。
このテーブルはガラスの天板を乗せているだけで、もちろん滑り止めのクッションを挟んではいますが、それをご理解の上で使用していただくことにはなります。
もともと円形のテーブル用に考えたデザインですので、四角をご希望であればそれに合わせたデザインを考えることもできますので、ご要望などまたメールでお知らせください。