脚の貼り合わせと天板加工はぎ合わせまで、今日はひたすら接着の日だった。
脚の角材を貼り合わせている間に、4枚はぎの天板の板をそれぞれ厚みを出してカネ(側面の直角)を出し、ジョイントカッターでビスケットの溝を突く。待ち時間を利用して同時進行。
天板用に仕入れた板が同じウォルナットでも4枚とも表情が違い、ウォルナットも色々ありますよみたいな天板になりそう。
自然の木なのだから当たり前のことだが、色の差をなくし、よりウォルナットらしく見せるためにこれにウォルナット色の着色をする人も、またそういうニーズもあるんだろう。
ウォルナットは使用年数とともに色の変化が楽しめる材だ。珍重されるウォルナットのヴィンテージ家具には、ところどころ黒い筋の入った黄土色にまで変色したものを見かける。
そこまで大事に使われ続けた家具だからこそ値打ちがあるんだと思う。時折その色の家具を新しく作って欲しいという人もいるが、それは無理なのだ。
最初は紫がかったこげ茶色、それがだんだん色が浅くなっていき、長年使う内にオレンジ色になり黄土色に変わっていく。
多分このテーブルもいずれは4枚とも同じ色に揃っていくのかもしれない。
室内での使用なら何十年もかかるはずが、毎日日の当たるところに置いてあり、5年くらいでそうなったものを実体験として知っている。
その劇的な変化がウォルナット。
今回のお客さんがウォルナットを選ばれた理由のひとつだった。
ウォルナットは私も好きですね。
硬いようで柔らかく
柔らかいようで結構硬い不思議さがあります。
磨いていったときの艶などは
素晴らしいですね。
プレーナーをかけた時のカンナ屑まで気品が感じられます。
確かに。
何を作ってもウォルナットだと高級感がありますが、僕はウォルナットの椅子が好きですね。
今工場はあの甘いにおいと、木屑でまっちゃいろです。
薪ストーブで木屑を燃やす時のにおいもいいです。