今回使用する材はマホガニー。高級材としてよく知られている材で、家具はもちろんギターの材料としても使われることがある。
去年この家具の依頼者の方からチケットをいただき、とあるコンサートホールへ行った時には、壁材にマホガニーが使用されていたので驚いた。それに行く前にこの家具にはマホガニーを使用することは決まっていたからだった。
音響に関する特性がいい材なのか、偶然にも依頼者の材のご希望と音楽好きが絡まった不思議な一致だった。
一部の装飾を除いて、このパーテーションのほとんどをマホガニーで作る。壁の下地までマホガニーという贅沢さ。壁を作るということは大工仕事のようだけど、僕が作るのだからこれは家具なのだ。
木取りの一番最初のひと太刀で、間違いなくそれがマホガニーであることが証明された。
まるで赤土のような切りくず。市場でよく出回っている南洋材の類似品とは違うほとんど無臭ともいえるかすかな香り。表面の硬さに違和感を感じるほどの比重の軽さ。内部まで黒い導管。
お客さんの要望や、運よく安く手に入ったことがなければ、こんな材めったに使うことはない。
少し残しといて一台だけマホボディーカホン作ろうかと思ったり。
本物はやはりスゲー
これは完成するまでに工房の大体の物が
赤くなること必死ですね。
小麦粉の様なパウダーになりますものね。
こんな時期でもあるので呼吸器系気を付けて下さいね。
今回この赤いことが重要で。またおいおいお話しします。
本物はすごいです。
この材の性質を理解してこう使おうという発想ができれば、可能性のある材ですね。
デザインひとつ考えて、どんな材でも作りますよ的な家具屋さんもありますが、マホガニーって作り手に問いかける材ですね。さあどう使うって。
マスクはできるだけするようにしていますが、年中咳き込んでます。仕事して埃だらけになるのもちょっと気に入ってます。