7脚のスツールに今回それぞれ別の塗装を施している。そのうち6脚は着色をした。
この赤はそのひとつ。
普段の仕事なら絶対に使わない色もいくつか挑戦してみたが、これが楽しくて。
ここまでウィンザーの高性能を追求してきたのに、品位を落としいてると思われるだろうか。
いやいや実物を見ていただきたい。僕はこの赤が目の前に現れた時に、そのかっこよさに溜め息が出たほどなのだ。
すべてオイルフィニッシュ、ワックス仕上げ。色は顔料などなど。
後ろにいるのはザクではなく、角ノミ盤です。
足もとにいるのは白いモビルスーツではなく、モコです。
これは超ビックリです。
赤ですか!最も使いそうにない色だったので・・・・
ポップな色はパッと見の素材の質感を消してしまうし、周囲との調和も難しくなるというデメリットと、逆に強烈なフォルムの主張がありますね。
それが意外とかっこいいんですよ。
もしかすると僕は野放しにすると、調和より主張の強い人間なのかもしれません。
ほかにも青や緑、真っ黒というのもやってみました。もちろんよくあるブラウン系も。
もともとウィンザーチェアは座板と脚部に別の素材を使うため、着色するのは質感の違いを隠すためでもあるんですね。うちのはオイルフィニッシュですから、木目や凹凸感はそのままですけど。
ウィンザーと言うと、アンティークやカントリー風の部屋にしか合わないと思われがちな椅子ですが、2000年以上その時代のライフスタイルに合わせて作られてきたものなので、モダンな建築にも置けるものというのはあってしかり。そういうものを作っていきたいです。
この赤を部屋に置くと想像してみると、どきどきしませんか。
見た瞬間、黒系の服での弾き語りが似合うと感じました。
横に通した棒は片方の脚がかかる高さでしょうか?
さすが音楽家の視点、ありがとうございます。
いつかSalt & Uribossaのライブ用スツールも作らせていただきたいです。
横棒(ストレッチャーと言います)は高さが三段階になっていて、お好きなところに足をかけられるようになっています。
三本脚は2点を前にすると、ちゃんと蹴込みができるんですよね。
蹴込みとは。また実物を前に説明しますね。
百聞は一見にしかず
これは実物見ると感動するくらい良いと思います。
私もナチュラルな木の風合いが好きなのですが、オーナーの希望であえてそれを隠してしまうかのような「つぶし」で塗って
良いものは隠してあっても良いと認識した事があります。
またそれが長い時間をかけて角などから塗装が磨り減ってきた風合いは、着色でしか出せないもの。白もありきたりですが
やはり塗ってみるといいですよ。
新しいことどんどんやってみたいですね。
磨り減ってくることも良さと考えて、オイルやワックスに顔料を混ぜて塗りました。ウレタンだと剥がれた感じになりますから。
「つぶし」はこの赤と黒です。
白も考えてたんですけどね。7脚に数を減らしたので外しました。
クリアのワックスで仕上げたナチュラルもありますけど、結局それが一番人気なのかもしれません。
でもこの赤、どんな人が買うのか楽しみです。