それに向かって模索しよう
2010 年 7 月 27 日 by SIGN
写真館ベンチのデザインは、最終的には第一案で行くことになった。
その判断の結果が、SIGNのオーダーメイドに対する参考意見と取るべきかは、今回のケースだけでは言い切れない。
しかし、僕が彼の想いに呼応して、最初にそうしたいと考えたことが、結果として選ばれたのだ。
その写真館は家族でやっておられる。
このベンチひとつの形を決めるのに、会議を開いて話し合ったそうだ。
色んな意見が出て、二つの案の支持も半々に分かれたらしい。そうやって決められたということも、僕は覚えておかなくてはならないと思う。
目の前に無いものについて考え、選ぶという作業も、あるいはオーダーメイド家具の価値なのかもしれない。
そういう機会を家族に持ってもらえるということも。
提案している僕ですら、その家具に出逢うのは完成した瞬間なんだから、作りはじめるまでのこの時間は、作ることより難しく、貴重であると感じなければならないと思う。
やるなー(双方とも)
おめでとうございます。
この話を聞いていて浮かんだのが
神様がこの世界を作るとき、ほとんどのモノは
「こうあれ」と直感的に造っているのに
人を造るときは、会議をひらいて最終的には
あくまでデザインにこだわって我々の中から
「かれ」という1つの形に仕上げていくわけです。
その様に形づくられた人は神に似て形にこだわる生き物になる
納品して評価を頂くまでは気が抜けないけれども
「これにしてとっても良かったです」と
言葉とともにその写真館に置かれ人を受け止める
ベンチになる。
そこにつくるものの喜びがあると思います。
楽しみにしております。
いやーすげー
人を造る時に会議を開いたんですか? なんと。
お会いできたら続きを聞かせてください。
考えている変換のポイントは、「お客さんに応じて変わるSIGN」から「その人に僕の想いを届けるSIGN」へ。実はそのほうが色んなたくさんの人に伝わる気がします。
とにかく、こっちに決まったので、僕にとっては構想中のSIGNオリジナル家具へのステップにもなりました。
最近こなす仕事がすべてそちらに向いているようで。次の仕事でまた近付けるのかもしれません。