鼓から算盤、そしてサイン
2010 年 4 月 9 日 by SIGN
今日記念的な出来事があった。
シェルフのデザインを完成させるべく、図面とスケッチに鉛筆と消しゴムで格闘していた時、今回のシェルフの象徴的なある部分の形を考えていたら、”降りてきた”。
以前から構想中のオリジナル家具のデザインに使おうと思っていた、SIGNのシンボルデザインとなる”形”が、はっきりと目の前に現れたのだ。
こんな書き方じゃ何のことだかさっぱり伝わらないだろうが、これはすごく重要なことなのだ。
おぼろげに頭の中でイメージしていたものが、自分のスケッチから浮かび上がってくる感動、衝撃。それは物づくりをする者なら誰もが待ち望む瞬間だ。
誰かの手を借りることなく、自分で手を突っ込んで引き出すことの難しさは、産みの苦しみと言ってもよいだろう。
たかが落書きのような、しかもたった3センチ四方の小さなスケッチに、木工家人生をかけて挑む目標が見えた気がした。