いったいどこから見とんねん
2010 年 2 月 10 日 by SIGN
今日は京都の岩倉というところへ、師匠の永田さんの納品の手伝いに行ってきた。
新築の家の収納家具一式。キッチンとリビングと。相当な量であることと、ひとつひとつが大きくて、師匠の車一台では運びきれないため、僕とスーパーキャラバンにお呼びがかかったのだった。
師匠の納品を手伝うのは久しぶりだった。修行中に初めて同行した時のことを思い出す。
自分の仕事の製作の部分をほとんど手伝わせることをしない教え方をする人が、「一人では運べないから」という理由を付けて、その時修行中の弟子を連れて納品に付き合わせる。
施主や設計士とのやり取り、家の図面の見方、大工さんや建具屋さんやその他の業者さんたちとの兼ね合いや、自分が作ったものを実際に触れさせて、設置しながら解説まで付いてくる。
僕らにとって、師匠から得る何よりの情報であり、しかも一日に凝縮されている。そんな経験だった。
今日も、久しぶりだったけど、やはり勉強になった。
最近、というか独立してからあまり大きな仕事をしていない僕にとって、師匠の家具で埋め尽くされた空間は圧倒的だった。
「まだまだいける、これからや」そんな声が聞こえてきそうな気がした。
タイムリーだった。
ひとつの仕事にすったもんだしている場合ではない。もっと前へ進まねばと思った。