こんがらがらせてやろうかと、楽しんでいる
2009 年 11 月 26 日 by SIGN
大学の授業で、スツールを作り始めた。
もちろん、木工の技術を体験させるための実習なのだが、やっぱり、そうやっぱり、僕としては技術だけを教えるのはつまらなくて、毎回木工とは関係ありそうでないような話を授業の始めの30分喋らせてもらっている。
今日は「センスと個性」について。かつての専門学校での僕を知っている人には分かるだろう、講義と称して好き勝手喋るあの無駄話。
木工を習いに来た学生には迷惑で退屈な話だろうか、一緒に授業に入ってくださっている准教授の先生も面食らっているだろうか。
スツールを作ることにまったく関係ないように思えて、僕としては必ず結果に影響を及ぼすと思って話しているんだけど、風が吹いたら桶屋が儲かる、みたいな話なのでいつかクレームが出そうな気もする。
ま、そんときはそんときで。
難しい年代の学生だと悩んでないで、逆にこちらからこんがらがらせてやろうかと、楽しんでいる。
本当は、何も考えず、スツールを作る手順だけ教えたり、覚えたりすることが本当の無駄だと思ってるんでしょ。
こんがらがってくれるほどの感性があればいいのですが・・・・
センスと個性の話、ゆっくり聞かせてください。
無駄だなんて、技術がなければ先に進めませんから、木工なんて。
ただ、デザインや構造力学をテキストで学んでいるのと、実際に触れて自分で作るのとでは、かなり体験の質が違います。それをほかの授業と同じようにこなそうとしたり、点数を気にしている変な従順さを感じて、別の見方をぶつけてみようかと思って試しています。
センスと個性の話は、Saltさんには恥ずかしくて聞かせられないような内容ですよ。言葉だけで伝えるのって難しいです。