のこぎりで木を切る授業だから
2009 年 10 月 8 日 by SIGN
奈良県の暴風警報が解除されたのが午前9時40分。
大学の授業は午前6時で解除されれば全講座が開講され、午前10時の解除で午後から開講。解除されなければ終日休講となる。
各地で甚大な被害が報道される中、僕の授業は実施されることになった。
学生に対するその通達は、教務課から各個人の携帯にメールで送られる。その確認のメールがひっきりなしに担当の教員に入ってくる。今日の僕の授業はあるのかと。
10時過ぎに僕にもその連絡が入ったので、今日の授業の準備のため、午前中に大学に着いた。
午前の授業が休講になったため、キャンパスにはほとんど学生の姿は見えなかったが、午後1時前にはいつもと変わらぬ、学生でにぎわう風景に変わっていた。
僕の授業は特別な実習授業なので、午前の専門教科が休講になったら、出てくるのは半分くらいだろうと思っていた。だからその時に何をしようか、実習だけど今日は講義をしようか、などと考えていたのだが、しかしふたを開けてみれば欠席者1名。この状況に逆に驚かされた。
あの頃と一体何が違うのだろう。
メールという手段にそんな拘束力があるというのだろうか。
そして教室の雰囲気もやはり何かが違う。あの頃と扱っている年代はまったく同じなのに。
授業は抵抗感なくすいすい進むのに、感触が鈍い。最初堅い話から入って掴んで、その感触を感じながらテンションを上げていくのがいつものパターンなのだが、ここでは最後まで堅さから抜けられなくて、掴めない掴めない、でとても疲れる。
こないだうちへ見学に来た学生も、工場で話をした時とは違い、教室ではまるで近寄っても来ない。何もなかったように。
クラスに必ずいるやんちゃそうな男子、ませた女子。本来なら僕の得意分野である彼等が、授業中全然やんちゃでなくおしゃべりでもなく、ゆるやかに僕を警戒しているふう。
時代が変わった?あの頃とは。
彼等にとって学校や教室はどういう場所なのかと、考える必要のない立場にありながら、そういう敏感さだけで教員をやってきた僕は、少し戸惑う。
お久しぶりです。
お話、よーく解かります。
掴みどころがないというのか、こちら側と違うのか?
でも、向き合うしかないですよね!!
いやまあいい子ばっかりなんですよ。
僕がまだその雰囲気を楽しめるほどになっていないだけでね。
こういう職業をまた経験できるのはありがたいことです。
そういえば、musashiさんスーパーキャラバン見に来てね、お暇な時に。
「あの頃」の生徒になるのかな?
先生の授業は、大好きでしたよ!!
居心地の良い、優しい空気が流れていました。
EOS1、誰だろう。
確かにみんなの安眠には貢献してたけどね。