サンダーでは丸くなるので手でいく
2009 年 7 月 21 日 by SIGN
また今回も突入している摩擦系作業。
お客さまのご希望で、エッジをテーパーにして欲しいということだったので突入しているのだが、同業者が見たらもっと効率の良い方法があるのにと思われそう。
しかし、円の外周75mmのテーパーをどうやって加工するか、と考えたら、僕が選択するのはただひとつの方法、武士の一分だ。
とカッコは付けて言ったものの、一からここまで削るとなると大変なので、残り1.5mmくらいまでは電気鉋でやっつけた。
成形において電動工具の中でもよく使うのが、電気鉋。
カンナと名が付く以上、本来は平面を出したり、平面を削ったりするものだが、修行中師匠に教えてもらってからこの道具に対する考え方が変わった。いや、全ての道具に対する考え方が変わったと言ってもいい。
マニュアルどおりの本来の使い方や、合理的な応用だけでなく、自分が使いたいように道具を操る。そのひらめきを大事にする。
電気鉋に関しては、荒い道具をいかに繊細に、自由に使えるかということだ。
じゃあ、1.5mmと言わず0.5mmまで削ればもっとスピードアップだけど、うーんそこまではまだ自信はなかった。師匠ならいってるかなあ。
残りの1.5mmをヤスリで削って、このテーパーに1日かかった。ここだけで1日日当分!ああ。今後の参考にさせていただこう。