たちまち仕事は家計の助けとストレス発散
2009 年 4 月 8 日 by SIGN
理想建築工舎CRAFTさんからの注文で、箱形の収納ベンチを作った。
材は赤松の集成材で、天板を開くと中は収納庫になる、カウンター用のベンチ。3分割で全長1800。
図面もなく、寸法を聞いただけで自然に体が動く。この手の仕事はたちまちに仕上げる。材料発注から完成まで1日半、もしこれが100個でも1000個でも注文が来たとしても、多分感覚は同じなんだろう。
多ければ多いほど経済的には助かるだろうな。
こんなのが、例えば有名ブランドの名前が付くと、多分値段は3倍くらいになるのだろうか。
うまくやってる。ちょろいもんだ。
今抱えている仕事は難しい(自分で難しくしている)ものばかりで、順番にこなしていってはいるものの、時間がかかる。とにかく考えている時間が長い。だから、飛び込みの急ぎの仕事は食い扶持になり、実はありがたい。その分待っているお客さんをさらに待たせることにはなってしまうけど、このスタイルで行くには、今は他にやり方がない。
しかし、特に関西では、デザイン料含まずが常識で、作業にかかった日数を価格のベースにする暗黙の了解があるので、時間がかかっても値段は同じなわけだ。
じゃあ、なんでそんなことしてるのか。自分でもわからない。
結果がどんなありきたりのものでも、一から考える癖がある。それをやめようか。やめればいいのか。
次に作るのは日本刀にかかわる家具。雲をディスプレイするデザインを考えなければならない。いや、考え出してからもう一年以上になる。